4時間前

選抜チームの派遣も視野に…Bリーグがさらなる発展を目指し、NBAと戦略的提携の基本合意締結

契約書に斎院を終えたBリーグの島田慎二チェアマン(左)とNBAアジアのウェイン・チャン氏 [写真]=B.LEAGUE
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 Bリーグが競技面とビジネス面の双方でのさらなる発展を目指し、NBAと戦略的提携の基本合意を締結した。1月18日、「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI」開催中のLaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ)のサブアリーナで、Bリーグの島田チェアマンとNBAアジアのマネージングディレクターのウェイン・チャン氏が契約書にサインを交わした。ちなみにNBAが戦略的提携を他国のリーグと結んだのはBリーグが初めてとのこと。

 基本合意に達したのは以下の3項目。

1.エリート選手の育成
B.LEAGUEのクラブや選手がNBANBAGリーグのイベントに参加し、海外での高い競技環境にチャレンジする機会を創出する

2.共同プロモーション
ソーシャルメディアの活用、青少年クリニックや地域貢献活動などのプログラム、タレントの出演、両リーグを宣伝するアンバサダーの任命など、相互プロモーション活動を促進する

3.物販&ライセンス事業
相互のブランドを活用した商品の共同開発や、販売チャネルの拡大を模索する

 特に「エリート選手の育成」について、島田チェアマンは、「Bリーグの選手による選抜チームを作って、サマーリーグの時期に各地で開催しているショーケースに派遣して強化に務めるとともに、アメリカでの生活を体験してほしい」とコメント。さらに「河村勇輝選手(メンフィス・グリズリーズ)のようにスカウトに目が止まるかもしれない。レベルの高い環境でのプレーを経験する機会を提供できれば」と期待を寄せた。島田チェアマンは「具体的な調整はこれから」としつつも、「スムーズに行けば、今シーズン終了後にも派遣したい」と力を込めた。

 Bリーグは2030年までにNBA選手を5名輩出するという目標を掲げているが、この提携により、河村のように海を渡るBリーガーが出てくることが期待される。

 その河村から、今回のプロジェクトについてコメントが寄せられた。

「B.LEAGUEとNBAの提携、本当におめでとうございます。この歴史的なプロジェクトが実現したことを、B.LEAGUEに育てていただいた一人の選手として大変嬉しく思います。

 僕はB.LEAGUEで得た経験とファンの皆さまの支えがあったからこそ、NBAに挑戦できたと感じています。

 学生時代から多くのサポートを受け、特にファンの皆さまの声援はいつも僕の背中を押してくれました。

 今回の提携によってB.LEAGUEがさらに発展し、多くの未来ある選手たちがNBAという舞台を目指せる環境が整うことに心からわくわくしています。

 日本のバスケットボールが世界へ羽ばたき、B.LEAGUEがその架け橋となる。

 そんな新しいステージが始まることに胸が熱くなる思いです。

 これからプロを目指す選手や、B.LEAGUEで日々努力を重ねる選手たちにとって、この提携が大きな希望や目標となることを信じています」

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