【B2第20節見どころ】東西地区首位チームが激突…リベンジ目指す滋賀はモータムに期待

1試合平均21.3得点の活躍で滋賀のオフェンスを引っ張るブロック・モータム [写真]＝B.LEAGUE

　第5節以来となるアルティーリ千葉と滋賀レイクスの顔合わせは、東西の地区首位同士の激突。滋賀はホームでの前回対戦で連敗し、第2戦に至っては前半の14点ビハインドを追いつきながら再延長で敗れたとあって、今回はリベンジしなければならない。

　A千葉は年明けに連勝が止まったものの、その後は再び白星を重ねている。前節はベルテックス静岡を圧倒し、34点差の大勝。前々節にBリーグデビューを果たした黒川虎徹が3試合目にして16得点5アシストをマークし、懸念材料のポイントガード不足を解消する存在になろうとしている。

　一方、前々節第2戦で福島ファイヤーボンズとの延長戦を落とした滋賀は、前節の熊本ヴォルターズ戦も終盤に逆転を許し、勝率で並ばれた。1試合平均得点でリーグトップに立つオフェンス力は健在だが、1月の7試合は平均失点が90点を超え、ディフェンスの立て直しは急務だ。

　滋賀の失点増はファウルの多さに起因する。A千葉はフリースローでの得点が多く、滋賀は不用意なファウルを避けたいが、アレックス・デイビスとデレク・パードンは成功率が60パーセント台。オフェンスリバウンドも多いA千葉に対しては、ペイントエリアでファウルを有効に使う必要もある。オフェンスではブロック・モータムに期待。直近の6試合では前節の24得点が最少で、その間は3ポイントシュートを30本中17本成功させた。前回対戦時はケガで不在だったため、今回はキーマンになるだろう。

リーグトップ32勝3敗の成績を残すA千葉 [写真]＝B.LEAGUE

　岩手ビッグブルズのディフェンスに屈し、今シーズン最少の62得点で4連敗となった山形ワイヴァンズは、東地区4位に降下。次節にA千葉戦、次々節に滋賀戦が控えており、ここが踏ん張りどころだ。対するバンビシャス奈良もライジングゼファー福岡に敗れて4連敗中。第6節の対戦は両者1勝で、直接対決の得失点差は山形が6点リード。奈良は前回同様にターンオーバーを最小限に抑え、オフェンスポゼッションを増やして得点を重ねたい。

　前々節第2戦で大敗した越谷アルファーズは、前節の青森ワッツ戦も102失点。LJ・ピークの35得点の活躍も実らず、4点及ばなかった。ディフェンスの改善は不可欠だが、連勝した第11節の対戦でロースコアに抑えられ、前節は山形に快勝している岩手に対しては、オフェンス面も十分な対策が必要だ。岩手にとっては、ディフェンスリバウンドの確保が勝利のカギ。セカンドチャンスを未然に防ぐためにも、相手の外国籍選手をファウルトラブルに追い込みたい。

　今シーズン最少の56得点でA千葉に完敗を喫し、勝率で並んでいた西地区4位の神戸ストークスに1ゲーム差をつけられた静岡は、今節の熊本戦に連敗すると地区6位に下がる可能性もある。9連勝中で、テレンス・ウッドベリーを欠きながらも3試合連続で100点ゲームと勢いづいている熊本は難敵だが、その原動力となっている長島蓮を封じればチャンスは十分にある。10勝9敗と勝ち越しているホームで強敵を破り、反撃の狼煙を上げることができるか。