【B2第17節見どころ】東西上位対決が実現…福岡はA千葉の弱点を突けるか

リーグ最高勝率のA千葉に挑む西地区2位の福岡 [写真]＝B.LEAGUE

　わずか2敗で折り返し地点に差しかかろうとしていたアルティーリ千葉は、年明け最初の試合で福島ファイヤーボンズに敗戦。相手外国籍選手のインサイドアタックを止めることができず、6本のダンクを許した。翌日は相手外国籍選手が1人退場になった第2クォーターに勢いづき、104得点で勝利。ただ、2戦を通じて相手のガード陣に翻弄されるなど、課題も残る内容だったことは否めない。

　今節に相対するのはライジングゼファー福岡。西地区2位に順位を下げ、3連敗で新年を迎えたが、その最初の試合はホームで神戸ストークスに連勝し、20勝という昨シーズンの最終成績も超えた。第1戦は1点差、第2戦も4点差と際どい勝負だったものの、1試合平均失点がリーグで2番目に少ないディフェンス力を遺憾なく発揮。オフェンス面では谷口光貴が第1戦で13得点、第2戦で22得点とチームを引っ張り、本来の力を見せつけた。

　次節も東地区2位の越谷アルファーズと戦う福岡にとっては、再浮上に向けて連勝を伸ばし、一気に勢いづくチャンスだ。1試合平均得点でリーグトップのA千葉にはターンオーバーがリーグ最多という弱点があり、前節も第1戦で16個、第2戦で18個と量産した。決して多くないファウル数で堅く守れる福岡としては、相手オフェンスの起点に対し、的確にプレッシャーをかけてミスを誘いたい。

A千葉の得点源を担うブランドン・アシュリー [写真]＝B.LEAGUE

　福岡と同様に前々節まで3連敗を喫していた越谷も、前節は青森ワッツに2戦とも28点差の完勝。井上宗一郎が2戦とも2ケタ得点を挙げ、飯田鴻朗は2戦合計7スティールに加えて第2戦では10得点と攻守に貢献した。西地区首位の滋賀レイクスに粘りを見せながらも連敗が「5」に伸びた愛媛オレンジバイキングスは、ジャバリ・ナルシスとの契約を解除してナイジェル・スパイクスを獲得。スパイクスの働きで越谷に食い下がり、反撃のきっかけをつかみたい。

　前々節にシーズン2勝目をつかんだ新潟アルビレックスBBは、主力が複数人欠場した岩手ビッグブルズをロースコアとはいえ連破。ただ、前節第1戦でライアン・クリーナー、第2戦でブロック・モータムが30得点を超え、キーファー・ラベナも2戦合計44得点19アシストという滋賀のオフェンスを止めることは難しいだろう。デボーン・ワシントンに代わって加わったトニー・クリスウェルの得点力に期待し、打撃戦に持ち込むほうが勝機はありそうだ。

　福岡との第1戦をわずか1点差で落とし、第2戦も第3クォーターの失速で逆転負けとなった神戸は、今シーズン初の“借金”生活に突入。前節を最後にスパイクスが愛媛に移籍し、第2戦で退場となったトレイ・ポーターが今節第1戦は出場停止と厳しい状況だが、バンビシャス奈良を退けて4連勝中の熊本ヴォルターズを止め、ゲーム差を縮めておきたいところ。得点力が安定している熊本の外国籍選手に対し、古巣を迎え撃つ中西良太のフィジカルがカギを握る。