2024.02.03

青森のベテラン、福田真生が引退を表明…「胸を張ってバスケ選手として頑張ってこられた」

シーズン途中での引退を表明した福田[写真]=B.LEAGUE
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 2月3日、青森ワッツ福田真生が同1日をもって現役を引退し、2023-24シーズンの選手契約を双方合意のもと解除したと発表した。

 北海道出身で現在34歳の福田は、193センチ91キロのスモールフォワード。青山学院大学を経てアイシンシーホース(現:シーホース三河)でプロデビューを飾り、その後は熊本ヴォルターズ、西宮ストークス(現:神戸ストークス)などで活躍を残してきた。青森には昨シーズンから加入し、2年目の今シーズンは32試合の出場で計58得点36リバウンド12アシスト(平均1.8得点1.1リバウンド0.4アシスト)を記録している。

 クラブ公式サイトで「驚かれた方もたくさんいらっしゃると思いますが、シーズン途中で引退することにしました」と報告した福田。自身のキャリアは順風満帆ではなかったと語り、試合で活躍するために練習に励んできたが「練習を頑張ろうという気持ちになれず、また頑張るのがしんどいなと思った」と、引退を決断した理由を明かした。

「北谷(稔行ゼネラルマネージャー)さんには何度も相談にのっていただき、自分の立場になって考えてくれて意志を尊重してくださり本当に感謝しています。多くの方に支えられて大好きなバスケットボールを一生懸命続けられることができました。バスケットボールを通じて出会った人たちは自分の宝物です。

 そして何より、たくさんの応援のおかげでここまでバスケットを続けてくることができました。そのおかげで、胸を張ってバスケット選手として頑張ってこられたと思えます。本当に感謝しています。最後に、私はチームを離れますが、これからも青森ワッツの応援をどうぞよろしくお願いいたします」(福田)

 福田のプレースタイルや競技への姿勢に惚れ込み、熱烈なオファーで獲得に尽力した北谷GMも引退の相談を受けたときは驚きを隠せなかった模様。何度も話し合い、一人の友人として福田の決断を尊重したと語った。

「真生自身、この決断に至るまで相当悩み、考えたでしょう。最後の最後まで、動揺させたくないからチームには伝えず、シーズン途中の引退だからチームに迷惑かけて申し訳ないなど、常にチームのことばかりを考えていました。それが福田真生と言う男です。

 親愛なる戦友、福田真生青森ワッツで引退という大きな決断をしました。
長い現役生活、本当に本当にお疲れ様でした。シーズン途中での『現役引退』は選手として本当に大きな決断だったと思います。決してネガティブではなく、第二の人生に進むためです。

 引退を決意してからの真生からは気のせいかもしれませんが、笑顔が多く見られ、
清々しいものでした。そんな福田真生がこの青森ワッツに残してくれた数々の想いを我々は背負い、これからさらに成長していきます。全然泣いてなんかないからな。真生も泣くなよ。こんな私を最後まで信じてくれてありがとう。一緒に青森のために闘ってくれてありがとう」(北谷GM)

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