【B2第15節見どころ】良い新年を迎えられるのはどこか!?…東地区に相性のいい福岡が山形と対戦

大本歩夢のスターター定着は新潟にとって明るい話題 [写真]＝B.LAEGUE

　10月の最後に初勝利を挙げてから2勝目が遠く、新潟アルビレックスBBは11月に8戦全敗の後、12月もここまで9戦未勝利。ただし、第11節以降の7試合は全て10点差以内と、接戦を演じることはできるようになってきた。前節の山形ワイヴァンズ戦も、特に第2戦は前半に8点リードを奪う展開。集中力を40分間持続するという意味でも、ここからはやはりタイムシェアを心がけたい。

　越谷アルファーズに代わって東地区2位に浮上した青森ワッツは、前節バンビシャス奈良に無念の連敗を喫し、地区3位に逆戻り。第1戦を8点差で落とすと、第2戦も2点リードの残り20秒で逆転3ポイントシュートを被弾した。5連勝から一転し、現在3連敗中。次節には越谷との直接対決も控えているため、今節のうちに悪い流れを断ち切っておく必要がある。

　カイル・ハントとデボーン・ワシントンの働きが安定しない新潟は、日本人選手も日替わりで欠場者が出る状況で、タイムシェアがより難しくなっているが、大本歩夢がスターターに定着しつつあることは良い材料。臆することなく、その若さでチームを勢いづける活躍に期待したい。対する青森としては、第12節の対戦で失点がかさんだ点が要改善。相手の得点源である高橋克実とステイシー・デイヴィス以外の得点をいかに抑えるかという点に注目したい。その意味でも、大本は勝敗を分けるキーマンになる。

　熊本ヴォルターズを破り、ホームでの連勝を8に伸ばした滋賀レイクスは、西地区首位のライジングゼファー福岡が1敗を喫したことで、勝率で福岡と肩を並べた。今節は地区首位に立つチャンスだが、その相手は福岡に土をつけたベルテックス静岡。初顔合わせということもあり、十分に警戒しなければならない。最大のポイントは、内外で得点できるトーマス・ブロープレー対策。成功率でランキング6位の3ポイントシュートを打たせないことが特に重要だ。

滋賀を牽引するキーファー・ラベナ [写真]＝B.LAEGUE

　青森を連破し、“借金”が4つまで減った奈良は、今節1つでも勝つと12月を勝ち越しで終えられる。逆に、越谷は福島ファイヤーボンズとの第2戦で最大19点差を逆転される痛恨の黒星を喫し、今節1つ落とすと12月は負け越しとなる苦しい状況だ。故障者続出にも悩まされる越谷に対し、奈良はアドバンテージを最大限に活かしたいところ。まずは、キャメロン・ジャクソンを筆頭にファウルトラブルを避けることが勝利への必須条件となるだろう。

　第10節以降は連勝した節がなく、“貯金”が思うように増えていない福岡だが、今シーズンは東地区に対して7勝1敗と相性が良く、今節の山形戦も確実に取っておきたいところ。古巣を迎え撃つ村上駿斗は、気合十分で臨むに違いない。また、入れ替わるように山形に移籍した白戸大聖も、昨シーズンまでのホームに乗り込み、モチベーションは高まっているはずだ。どちらがより熱量の高いパフォーマンスでチームを勢いづけるか、マッチアップの可能性もある2人から目を離してはならない。