2024.05.04
B2東地区の越谷アルファーズは4月24日、2026-27シーズンから始まる新トップリーグ「B.PREMIER(Bプレミア)」への参入を目指す意向を表明した。
越谷は大塚商会を母体として1997年に設立。Bリーグが開幕した2016年はB3から参戦し、2019年にB2へ昇格した。2022年にはB1クラブライセンスを取得したが、過去3シーズン連続でB2プレーオフ敗退。今シーズンもB1昇格へ向けて挑戦を続けている。
リーグ構造改革“B.革新”の目玉である新トップリーグ「Bプレミア」には、「売上高12億円/平均入場者数4000名/収容人数5000人以上等の基準を満たすアリーナ」といった参入条件が定められており、B1在籍クラブを中心に各地から続々と参入を目指す声が上がってきた。
越谷は、これまでBプレミアに関する姿勢を表明してこなかったが、クラブ公式サイトを通じて「売上高や入場者数の2期連続達成、VIPルームなどホスピタリティを備えた『アリーナ』の完成といった、B.革新で超えるべき高いハードルがある状況ですが、我々は新リーグでも頂を目指して、Bプレミア参入条件を満たすことができるクラブとなれるよう、チャレンジを続けるとともに、越谷・埼玉の皆様にとって『越谷アルファーズ』があることの意味を最大限に高めていきたいと考えております」と声明を発表。
また、上原和人代表は「“この越谷の地で、Bプレミア参入条件を満たすクラブを目指す”これが我々の次なる目標、チャレンジとなります」と明言し、最大のハードルとなっている新アリーナの建設へ向けて、「新ホームアリーナ実現を目指した要望書を越谷市に提出させていただきました」と、地元自治体とタッグを組んで条件クリアを目指すを姿勢を示した。
このクラブ発表を受け、越谷市の福田晃市長は「越谷アルファーズが、越谷市をホームタウンとして、B1昇格、さらには、その先の新BリーグのトップカテゴリーBプレミアに参入されることは、本市のさらなる活性化につながるものと、大いに期待をしております。参入条件のひとつであるアリーナ建設にあたっては、多くのハードルがあり、用地の確保もそのひとつであると認識をしております。本市といたしましては、いただいたご要望につきまして、今後、越谷アルファーズから詳細を伺いながら、しっかりと協議・検討をさせていただきたいと考えています」と、コメントした。
また、Bリーグの島田チェアマンは、一足先に“夢のアリーナ”を建設した沖縄や佐賀の好例を挙げつつ、「アリーナは地域に経済的かつ社会的な効果を多くもたらすものであり、Bリーグにおいても、公表されているものだけで既に10か所以上の案件が進んでいます。多くの方々に応援されているアルファーズのホームタウンである越谷市に『アリーナ』建設が本格的に検討されることは大変喜ばしいことであり、みなさまのご支援を賜りますようお願い申し上げます」と、越谷への後押しを呼びかけた。
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