2017.12.25

自身の采配ミスを悔やむ聖和学園の小野コーチ「結果を求めていかなければダメ」

相手の高さに苦しんだ聖和学園が3回戦敗退 [写真]=兼子慎一郎
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 12月25日に東京体育館で行われた「ウインターカップ2017 平成29年度 第70回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の女子3回戦で、聖和学園高校(宮城県)が東京成徳大学高校(開催地/東京都)と対戦した。

 試合序盤は「テンションが高かった」(小野裕コーチ)ことで、開始約5分間で20-11とリードに成功。しかし、「『リバウンドを争って、リバウンダーに付こう』と話していましたが、思いのほか相手のリバウンドが強すぎて。ギャンブルしすぎて、相手に走られてしまいました。僕の判断ミスです」と小野コーチが振り返ったとおり、185センチの体格を誇る大原咲織にゴール下を支配され、木村亜美や三好青花に速攻から連続得点を許した。

 24-32で最初の10分間を終えると、続く第2クォーターは14-28のダブルスコア。後半も後手に回り、最終スコア82-101の完敗を喫した。指揮官が試合後に「相手のほうが上手だった」、「本当にシュートが入らなかった」などと嘆いたように、3ポイントシュート成功率21.1パーセント、2ポイントシュート成功率47.8パーセントは、いずれも相手を下回る数値だった。

「やってきたバスケがどうのこうのではなく、結果を求めていかなければダメ。ただ、選手はすごくがんばりました」と小野コーチ。また、最後まで手を緩めなかった相手について、「遠香(周平)先生が最後まで1軍(の選手)を出してくれて、本当に頭が下がります。『がんばれよ』というメッセージだと思います」と言及した。

 ベスト16で大会から姿を消した聖和学園だが、主将の髙野柚希、2年生エースの今野紀花を中心に最後まで食い下がった姿勢は見る者を魅了しただろう。

さらなる飛躍が期待される今野紀花 [写真]=兼子慎一郎