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8月6日、パークアリーナ小牧で行われた「平成30年度全国高等学校総合体育大会 バスケットボール競技大会」女子準決勝第1試合は、インターハイ2連覇を狙う岐阜女子高校(岐阜県)が昨年のウインターカップを制した大阪桐蔭高校(大阪府)を破り、4年連続で決勝戦にコマを進めた。
岐阜女子のマンツーマンディフェンスに対し、大阪桐蔭は3-2のゾーンディフェンスでスタート。この大阪桐蔭の守りに対して岐阜女子の安江満夫コーチは「想定済みだった」と試合後語っている。岐阜女子の司令塔、藤田和はしっかりとボールを回してディフェンスのギャップを突いていく。この藤田のアシストから林真帆が3P、安江沙碧梨がジャンプシュートを決めて9-0とリードを奪うと、大阪桐蔭の森田久鶴コートはすかさずタイムアウトを請求、立て直しを図った。
その後、大阪桐蔭は祢冝菜々葉がジャンプシュートを沈めて反撃を開始。田中穂乃香の3P、エドポロ・アニイタのインサイドで、第1クォーターを11-17で終える。大阪桐蔭は岐阜女子の堅いディフェンスにタフショットを強いられ、得点が伸びていかない。岐阜女子もオフェンスリバウンドを得点につなげることができず、第2クォーターは10-7、前半を27-18で折り返した。
試合後、メディア対応を行った岐阜女子の安江コーチの第一声は「普段どおりの試合ができた」、満足気な表情を浮かべた。「今年のチームはアウトサイドからの得点がテーマ。池田の1対1、林の3P、それを司る藤田のガード力がポイント」と指摘。そして「選手は日進月歩、成長している。明日の決勝はベストを尽くすだけ」と静かに語った。
昨年のウインターカップで高校タイトル3冠を狙ったが、主力の故障もあり準々決勝で敗れた岐阜女子。「昨年と比べるのは指導者としてはやってはいけないこと。新しいチームになり、このメンバーでどう戦うかが、選手の能力をどう引き出すかが大切」と安江コーチは強調する。インターハイ2連覇まであと1勝だ。