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女子出場の50チームの中で大会最多出場41回を誇る昭和学院高校(千葉県)。一方の大阪薫英女学院高校(大阪府)も31回と、準決勝の第1試合は東西の名門チームの対戦となった。
昭和学院は、準々決勝でインターハイ覇者の桜花学園を破って勢いに乗るチーム。注目は星杏璃で、巧みなゲームコントロールだけでなく、自らもドライブなどで積極的に得点を取りに行く司令塔だ。他にも大竹優香子、三田七南らがオールラウンドな動きを見せ、さらには元気印の西江瑠加也ワリペなど、どこからでも得点可能な布陣となっている。
対する大阪薫英もU17女子日本代表の森岡奈菜未に準々決勝でも32得点を挙げた清水咲来や福島梓らを起点に得点力のあるチーム。だが何といっても、準々決勝で超攻撃型の八雲学園高校(東京都)を封じたように武器はディフェンス。ダブルチームでの寄りも早く、相手が隙を見せた瞬間、あっという間にボールを奪ってしまうのだ。
内外とバランスの良い攻撃を見せる昭和とディフェンスが持ち味の薫英。それぞれ、得意とする展開に持ち込めば勝機はグッと近づくだろう。名門チームの意地と意地の戦いは激戦必至だ。
1995年以来の準決勝進出となった津幡高校(石川県)。2年生の小山里華と高木愛莉沙は強気のプレーで引っ張るガードで、特に小山は、3ポイントシュートでもチームをけん引する。外角シュートでは木下万悠子も好調を維持。そして3年生の清水桃佳と仲谷礼菜は、清水が要所でシュートを沈めれば、仲谷は献身的なリバウンドと、チームに安定感をもたらしている。成長著しいセンター中道も健在と、この主力選手たちが個々の持ち味を発揮することでプラスαの力を生み出しているのが津幡の強さだ。
対する岐阜女子はディフェンスを切り裂くドライブで得点を挙げる池田がキャプテンでありエース。その池田とともに昨年からスタートを担った木下も果敢にドライブを仕掛けるが、ディフェンスにも定評があるエースキラーでもある。インサイドではハディ ダフェ、イベ エスターチカンソの2人がコツコツと点を重ねるなど、こちらもバランスの良い布陣。また、ビハインドを負ったり、接戦になったりしても慌てることのない、落ち着いた試合運びも特長だ。
この試合は、インターハイ準優勝で僅かに優位に立つ岐阜女子に対し、勝ち上がるごとにたくましさを増す津幡がどう挑むかが注目だ。
文=田島早苗