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「Softbankウインターカップ平成30年度 第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会」4日目、女子はメインコートを懸けて準々決勝4試合が行われた。
昨年樹立した1試合の最多62得点という大会記録を持つ八雲学園高校(東京都)の奥山理々嘉は、大阪薫英女学院高校(大阪府)と対戦。しかし試合は、前半で13点のビハインドを負うと、後半に奥山を起点に猛追したものの、70-88で敗れた。
「出だしのターンオーバーや相手が思い切りよくシュートを入れていたのに対し、それを止められなかったのが敗因だったと思います」と、奥山は試合を振り返る。
その後も取材陣の問いに対し、「自分の1対1に対してヘルプが来た時の判断が悪かった」、「シュートを決めきれなかったし、ファウルももらえなかった」、「オフェンスでもう少し自分が落ち着いてプレーしないといけなかった」、「チームディフェンスができていなくて、1対1をやられてました。それは私がチームをまとめられなかったのが敗因です」など、口をついて出る言葉は反省ばかり。
それでも、この試合では44得点9リバウンド。中でも「点差が開いていたので、早いペースでゴール下で点を取りたかった」と、後半にはインサイド主体の攻撃に切り替えて、一時は6点差にまで詰める働きを見せた。
誰よりも責任感の強いエース。将来を嘱望されて入学した八雲学園では1年生からスターターとして場数を踏み、2年生となった昨年からはキャプテンも担った。そんな3年間を「1年生から試合に出させてもらって、たくさんの場所に連れて行ってもらって、いろんな経験をさせていただきました。(高校3年間で)自分自身のプレーの幅も広がったし、今年は3年生としてキャプテンとして気持ちの面で自分が苦しい時でもチームのことを考えてプレーするなど、体も技術も心も成長させてもらいました」と、振り返る。
しかし、ここでも言葉の最後には「それなのに結果に出せなかったのが悔しいです」と、やはり反省の弁…。
常に厳しいマークに遭いながらもブレずにシュートを放ち、しっかりと決め切る姿は3試合でしっかりと披露した。3試合の平均得点は42.7。女子高校界屈指のスコアラーで大会を魅了した選手がまた一人、会場を去ることとなった。