2024.09.28
7月28日から8月2日にかけて鹿児島県で行われる「令和元年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」。バスケットボールキングでは、“令和初”の高校チャンピオンを決する夏の全国大会を前に、今大会で見るべき注目選手をピックアップした。
インサイドからアウトサイドまで、開志国際高校(新潟県)の多彩なオフェンスを司るのが司令塔の高木拓海だ。
1月の「第50回北信越高等学校新人バスケットボール選手権大会」では決勝で接戦の末に敗れたが、6月の「令和元年度北信越高等学校体育大会バスケットボール競技会兼第58回北信越高等学校バスケットボール選手権大会」の決勝では、同じく東海大学付属諏訪高校(長野県)を相手に31点差を付けて優勝。「ミスを減らすこと。今回の決勝も前半戦はミスをしてしまったのですが、ポイントガードとして安定したプレーとゲームを締めることができるようにということを意識してやってきました」と、髙木は1月の敗戦からこれまでの取り組みを語った。
また、「(5月の)能代カップで強豪校と対戦し、そこで経験したことがプラスになっています。それと、普段の練習から相手のBチームもバッチバチで来てくれるので、そういうところからもしっかりできていると思います」と、チームとしての成長も感じているようだ。
北信越大会では、落ち着いたプレーから攻撃を組み立てた髙木。それだけでなく、「ブレイクで自分が攻めれば、ユセフ(ジョフ/3年生)も休めるので、まずは自分から攻めること。そしてセットプレーならジョーンズ大翔(2年生)とユセフを中心にしながら、最後は自分が攻めようと思っていました」と、チャンスがあれば、どんどんとシュートを放ち、チームに良い流れをもたらしていた。
「速い展開に持って行くことと勝負強くシュートを決めること」から千葉ジェッツの富樫勇樹のプレーを参考にする司令塔。最後に、連覇の懸かるインターハイに向けて力強く抱負を語ってくれた。
「(連覇には)多少のプレッシャーはありますが、去年優勝できたのはその時に3年生のお陰。今年のチームはまだ何もしていないので、自分たちは自分たちでしっかり戦っていきたいです」
文=田島早苗
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