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7月30日、「令和4年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」は大会4日目となり、女子準々決勝の4試合行われた。その結果、京都精華学園高校(京都府)、八雲学園高校(東京都)、東海大学付属福岡高校(福岡県)、大阪薫英女学院高校(大阪府)の4チームが準決勝進出を決めた。
足のケガにより、ディマロ ジェシカ(188センチ)の出場は厳しい状況だが、ここまでの3試合ではイソジェ ウチェ(3年)が得点とリバウンド奮起。また、昨年から主力の堀内桜花、八木悠香(いずれも2年)らも健在で、そこに桜思い切りの良いシュートで流れを呼び込む柴田柑菜(3年)に、1年生ながらスターターを務める桃井優らが存在感を発揮している。
昨年は準決勝で桜花学園の前に悔し涙をのんでいるだけに、今年は是が非でも決勝へとコマを進めたいところだ。
京都精華学園に対するのはノーシードで勝ち上がってきた八雲学園。3回戦では、6月の関東大会で敗れた千葉経済大学附属高校(千葉県)を相手に接戦の末に勝利。続く柴田学園大学附属柴田学園高校(青森県)との準々決勝でも終盤までもつれる展開となったが、68−65で勝利をものにした。
エースは準々決勝で34得点を挙げた薮未奈海(3年)。ミドルシュートを次々と決めていき、得点源としてチームを引っ張った。
そのウチェに対しては、「とにかくペイントの中に入れないようにしていきたいです」と語り、勝敗を分けるポイントにインサイドの防御を挙げていた。
下馬評通りの強さを見せる京都精華学園か、はたまた、勝ち進むごとにチーム力を付けている八雲学園か。決勝進出を懸けた一戦は、31日10時にティップオフとなる。
関東大会で群を抜く強さを見せた明星学園高校(東京都)に競り勝ち、初のベスト4進出を決めた東海大学付属福岡高校(福岡県)。
試合は、出だしに明星学園に先行を許す展開となったが、「福岡県大会から負けている中で我慢してのゲームというのが多かったので、そういったところでは選手たちも動揺はなく、第2、3クォーターでしっかり詰めていこうということが共有できていたのが逆転につながったと思います」と宮﨑優介コーチは言う。
その言葉通り、第1クォーターを終えてビハインドは7点だったが、第3クォーター終了時点では1点に。これで第4クォーターでは勢いが増し、見事逆転勝ちを収めた。
「準備してきたバスケットは後半に出せたと思います」(宮﨑コーチ)という東海大付福岡。197センチのファール アミナタ(3年)を擁するが、浜口さくら(2年)をはじめ、コート上の選手たちがバランス良く得点ができるのも特長だ。
準決勝の相手である大阪薫英女学院とは春先に練習試合で対戦。そのときはガード陣が「手も足も出なかった」ため、準決勝では「ガード陣のマッチアップがカギになってくると思います」と宮﨑コーチは大一番に向けての抱負を語っていた。
また、シックススマンの木本桜子(2年)が約12分の出場で9得点3リバウンドの働き。「この大会に入って木本(桜子)がしっかりやってくれるので、それはここにきての収穫です」と安藤香織コーチ。細川未菜弥(3年)に加え、新たなバックアップ選手の台頭は、チームにとってプラス材料となる。
大阪薫英女学院が準決勝進出を決めた時点では、対戦相手が明星学園か東海大付福岡か分からない状態ではあった。だが、どちらにしても195センチを超える高さのあるセンターがいるチームだっただけに、「(相手のセンターに)やられるのは仕方がないところはあります。そこでうちのセンターがどれだけ点を取れるか。相手センターにやられた分、やり返せるかがカギだと思います」と安藤コーチは準決勝でのポイントにセンターの攻防を挙げた。
東海大付福岡を相手に大阪薫英女学院がどのような戦いを見せるのか。対する東海大付福岡には、初のメインコートでのハッスルプレーに期待したい。