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「SoftBank ウインターカップ2022 令和4年度 第75回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の女子決勝戦まで勝ち進んだのは、京都府代表の京都精華学園高校(京都府)と北海道代表の札幌山の手高校。2年連続決勝進出を果たした京都精華は初優勝、札幌山の手は勝てば11年ぶりの日本一を獲得する。
28日の準決勝、第1シードの京都精華学園は東海大学付属福岡高校(福岡県)と対戦した。京都精華学園は試合開始から好スタートを切り、約7分間で17−0のランに成功。このリードで優位に立つと、最終スコア70−47で快勝した。東海大福岡のファール アミナタ(3年)に21リバウンドを奪われたものの、チーム全体としては39本の相手に対し、この日の京都精華学園が奪ったリバウンドは68本。イゾジェ ウチェ(3年)の18本を筆頭に計4選手が10本以上リバウンドを奪って終始ペースを握った。
京都精華学園はウチェ、柴田柑菜の3年生、インサイドを担う八木悠香(2年)がここまで安定したプレーを披露。さらに、山本綱義アシスタントコーチは「相手のプレスに対してもすごく冷静に対応できるようになってきた」と1年生ガードの林咲良の成長に手応えを口にする。司令塔の堀内桜花(2年)のパフォーマンスについては「ちょっと時間かかっています」と言及したが、その堀内も準決勝では13得点13リバウンドを記録した。山本ACは「やっと復調してくれて自信を取り戻したので安心しています」と安堵。大一番を前にチームとしての状態も1段階アップしたようだ。
対する札幌山の手は、準決勝で岐阜女子高校(岐阜県)を撃破し、実に11年ぶりの決勝進出。岐阜女子戦では第1クォーターから10点差をつけて前へ出ると、後半の20分間では55得点を積み上げて98−68の大差で勝利した。
堅い守りを持ち味とする岐阜女子相手にも、森岡ほのかと岡井遥香(ともに3年)を軸にこれまでの試合同様に高い得点力を見せつけた札幌山の手。「平面の部分で負けたらいけないと思っていたので、走り負けることなく最後までプレーできたと思います」と森岡が振り返るように、機動力を生かした展開でリズムを生み出し、守備でも24個のターンオーバーを誘発させた。
日本一を獲ってこの夏の無念を晴らしたい札幌山の手。対する京都精華学園も準優勝に終わった昨年の冬のリベンジに燃える。12月28日のメインコートで嬉し涙を流すのははたしてどちらか。運命の一戦は12時ティップオフだ。
文=小沼克年