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7月30日、「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」の男子決勝が北海きたえーるで行われ、日本航空高校(山梨県)が76-60で東山高校(京都府)を破り、初優勝を果たした。
山梨県勢のベスト4進出はウインターカップも含めて史上初。そんな快進撃を続けた関東王者・日本航空が、ついに夏の頂点に立った。
「積極的に得点を取りに行く姿勢で、どの試合でも2ケタ得点を取れたのが良かったなと思います」と試合後に語った2年生ポイントガードの大道一歩は、決勝でチーム2番目に多い17得点に加え、6アシストと存在感を放った。
全5試合で2ケタ得点を挙げ、平均14.6得点6.8アシストと活躍した大道は、「ベンチの3年生もそうですし、コート上の3年生もいつも声をかけてくれて、すごく気持ちよくプレーさせてもらっています。3年生の存在はすごく大きいです」と、先輩たちのサポートについても触れた。
また、自身の司令塔としてのプレーについては、「攻撃の中心はジェリー(オルワペルミ ジェラマイア)ですが、ジェリーにディフェンスが寄ったときに周りの選手も得点が取れるようにしたり、ボールが止まったときや得点がなかなか入らないときに、セットを組んでしっかり得点を取りに行くなど、ゲームコントロールを意識していました」と振り返った。
初優勝については、「とてもうれしいですが、まだ実感があまりないです」と語った大道。指揮官の山本裕コーチも優勝後のインタビューで「びっくりです。とにかくびっくりです」と語ったように、驚異の快進撃はバスケットボールファンの記憶に刻まれた。
「昨日メインコートでやらせていただいて、開志国際高校に胸を借りて勝つことができ、みんな結構落ち着いているのかなと思っていました。(決勝では)意外に選手たちも緊張して固かったので、第1クォーターの終わりに落ち着かせて、第2クォーター最初はうまく入ってくれたので、なんとかいいゲームができたのかなと思います」(山本コーチ)
「相手は強いが、とにかく気持ちで負けないように」とチームに話したという山本コーチ。初の日本一にたどり着いたチームについては、「こんなに落ち着いて自分たちのバスケットをやり通すとは、ちょっと自分も想像していませんでした。高校生の可能性をとても感じた大会でした」と手放しで称賛した。
集大成となるウインターカップでは、追われる立場になる日本航空だが、大道は「冬に向けてほかのチームも仕上げてくると思うので、ブレイクの走り出しだったりディフェンスの強度だったり、細かいところを自分たちも負けないようにしっかり仕上げていきたいです」と力を込めた。