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7月30日、「令和5年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会(インターハイ)」の女子決勝が北海きたえーるで行われ、京都精華学園高校(京都府)が88-65で桜花学園高校(愛知県)に勝利し、2連覇を果たした。
この試合で20得点6リバウンド3スティール3ブロックと攻防両面で躍動した八木悠香は、試合後に「めっちゃうれしいです」と2連覇の喜びを語った。「試合の出だしから自分たちのペースで、いい入りができました。点差に関係なくそのリズムが最後まで続き、全員で戦えて良かったです」。
試合開始からリードを奪った京都精華学園は、第1クォーターで得点の奪い合いを制すと、続く第2クォーターでは桜花学園をわずか6得点に抑え込み、40-24で後半を迎えた。しかし、第3クォーターでは互角の戦いとなると、第4クォーター序盤には一時点差を詰められる場面もあり、タイムアウトで立て直しを図る。
重要な最終クォーターの入りではチームのディフェンスが緩んでしまったという八木だが、「もう一回ディフェンスからしっかりやろう」と話し、その後は桜花学園を寄せつけないプレーを発揮。最後は23点差で試合を締めた。
「(これまで)全国の舞台で戦ってきて、自分の動きを読まれてる部分も多かった」と語る八木は、「3ポイントも狙って、相手を迷わせることができたかなと思います」と、厳しいマークの中でもチームをけん引した。
今大会での京都精華学園の初戦は岐阜女子高校(岐阜県)との2回戦で、いきなりオーバータイムにもつれる激闘となった。83-72で辛勝し、なんとか3回戦へ駒を進めた京都精華学園だったが、最後は頂点まで無事たどり着くことができた。
「自分たちは初戦ということもあって全然足も動いてなかったけど、あそこを勝てたことでチームも勢いに乗れたと思います。学ばせてもらったこともたくさんあったので、岐阜女子さんの分も自分たちがしっかり優勝する気持ちでいました」
副キャプテンを務める八木は、「去年だったら柴田(柑菜)さんとか(イゾジェ)ウチェさんが引っ張ってくれて、気持ちよくプレーできた部分もあったんですけど、最高学年になってプレーでも声でも自分たちが引っ張っていかないとダメだなと思いました」と、3年生として成長した部分についても触れた。
「自分たちの代では中学のときから全国の舞台で優勝したことがなかったので、自分たちはまだ“チャレンジャー”という気持ちで、全員が“勝つ”という気持ちで挑めたと思います」
そう語る八木は、こちらも2連覇に挑むこととなるウインターカップについて、「冬に向けていろんなチームが仕上げてくると思うので、自分たちは思い上がらず、個人としては3ポイントを打つだけじゃなく、確率を上げて、中も外も守れないようなプレーをしていきたい」と、勝って兜の緒を締めた。