PG起用に応え、攻守で安定感をもたらした田中大貴「相手がどこであろうと…」

田中大貴はPG起用に応え、チームに安定感をもたらした［写真］=fiba.com

バスケットボールキング編集部

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　バスケットボール男子日本代表は18日、「FIBAアジアカップ2021予選フィリピン大会」の第2戦、チャイニーズ・タイペイ戦に臨み、98－61で快勝した。

　初戦の中国戦で敗れて黒星スタートとなっていた日本代表だが、この試合では序盤から攻め立てて52－38と14点のリードで試合を折り返すと、後半も攻撃のペースを落とさず加点し、37点差という大勝を収めた。

　中国戦でロスターを外れていた田中大貴（アルバルク東京）は、第2戦でスタメン出場。主にポイントガードを務めて攻撃のバランスを取り、ディフェンスでは激しいプレッシャーを掛けつづけ、チームに安定感をもたらした。

　試合後会見に応じた背番号24は、「中国戦と同じようにディフェンスにフォーカスして、相手がどこであろうとしっかりとやらなければいけないと思って試合に入った」と明かした。その意識もあり「いい形で入れた」というが、「途中でソフトになってリバウンドを取られたり、無駄な失点をしたりした。点差をつけて勝ったが、それ以上に内容にこだわらないといけない」と反省の弁を述べた。

　普段のリーグ戦とは違い、ポイントガードとしての役割を求められる代表戦。「全体的なバランスを見て、誰に点を取らせればいいのか、誰が今乗っているのかを考えないといけない」とその難しさを語るが、「（自分が）点を取ることがすべてではないし、役割を意識していいディフェンスから入れるように声を出しながらやっていきたい」とディフェンスからリズムを作っていく考えだ。

　明日の中国戦は勝利すれば本大会への出場が決まるため、重要な一戦となる。リベンジマッチに向けて「（中国とは）1回対戦しているので、前回よりは良くならないといけない」と田中は話し、「自分がポイントガードとしてプレーするとチームのサイズがアップするので、リバウンドのところに絡んでいきたい」と抱負を語った。