2021.07.11

沖縄3連戦を終えた田中大貴「試合をこなすにつれて良くなっていかないと…」

8得点3リバウンド3アシスト5スティールを挙げた田中大貴[写真]=加藤誠夫
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 7月11日、「日本生命カップ 2021 バスケットボール男子日本代表国際強化試合 2021(沖縄大会)」が沖縄アリーナで開催され、男子日本代表がフィンランド代表と対戦。最終スコア71-76 で敗れた日本は、沖縄での3連戦を1勝2敗で終えた。

 渡邊雄太(トロント・ラプターズ)とともにキャプテンを務める田中大貴アルバルク東京)はスタメン出場し、23分14秒プレー。3ポイントシュート2本を含む8得点に加え、3リバウンド3アシスト5スティールをマークした。

 試合後の記者会見に応じた田中は「相手は全体的に高さもあって、オフェンスも足を止めずにどんどん動いてきて、いいチームだなと思いました。僕らは試合を通してリバウンドが取れず、自分も含めてミスが多かったので、いい流れを作れなかったです」と敗因を語った。

「リバウンドを1回で取れない状況が多かったので、いい流れでオフェンスに入れていないのかなと思います」と田中が話したとおり、日本はリバウンドで29-42と上回られ、オフェンスリバウンドでは10本もの差をつけられてしまった。

 それでも前回のベルギー戦での敗因となった、試合序盤の入り方には改善が見られ、第1クォーターはほとんどの時間帯でリードを奪った。

「試合をこなすにつれて良くなっていかないといけないです。今回は試合の入りをすごく意識しました。オリンピック本番でもそうですが、試合の入りで流れを持っていかれると、相手は経験や実力が上のチームなので、そのまま押し合いが終わってしまうと思います。そこはすごく意識してこれからもやらなければいけないです。ポイントガードとして出ている自分がいい声かけをして、チームの意識をいい方向に持っていくのも仕事だと思っています」

 さらに田中は「足が止まっている時間帯もあったので、自分がポイントガードとして出るときは、もっと試合の流れを読んでいきたいです。ヘッドコーチからはセットプレーのどれを使えという指示が出てるんですけど、それだけにならずにもっとボールをプッシュしていけたらいいなと」とポイントガードとしての今後の改善点についても口にした。

 海外組の3選手(八村塁:ワシントン・ウィザーズ、馬場雄大:メルボルン・ユナイテッド、渡邊)との連携について、田中は「雄太はどんどんボールを触ってアタックしたい選手だと思います。ただ相手も彼のところを潰しにかかってきているので、彼ばかりを見るのではなく、他の選手がアタックすることが大事です。ここに塁と雄大が加わると、また変わってくるのかなと。自分としてはそこに頭をフル回転させながらイメージを持ってやらないといけないなと思います。合流後はしっかりとコミュニケーションを取ってやらないといけないです。あと2試合組まれていますが、それ以外の練習も大事になってくると思います」とコメント。

 沖縄での3試合を終えた田中は、迫るオリンピック本番への意気込みを語った。

「10人で戦っていた分、それぞれに負荷はかかっていたと思います。それでも、みんな3試合しっかり準備して臨めていました。ここに2人が加わっていい準備をして、自分たちのなりうる一番良い状態で初戦に臨めたらと思います」

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