2021.09.23
8月1日、男子バスケットボールの予選ラウンドが行われ、日本代表は77−97でアルゼンチン代表に敗れた。
45年ぶりとなるオリンピック出場だったが、スペインに11点差、スロベニアに35点差、アルゼンチンに20点差で敗れ、3戦全敗で悔しい予選敗退となった。渡邊雄太(トロント・ラプターズ)とともにキャプテンを務めた田中大貴(アルバルク東京)は、10得点3リバウンド3アシストをマーク。全試合にスタメン出場した田中は、八村塁(ワシントン・ウィザーズ)がアルゼンチンの厳しいマークに苦しむなか、しっかりと得点をつなぎ、オリンピック自身初の2ケタ得点を挙げた。
田中の試合後のコメントを日本バスケットボール協会(JBA)が掲載している。
試合を振り返り「(ギャビン・)エドワーズ選手が前の試合でケガをして、渡邊(雄太)選手を4番にして機動力を生かした、いつもと違うローテーションで臨みました。インサイドにスピードのミスマッチでアタックしたり、ディフェンスでゾーンを織り交ぜながら自分たちのペースで試合を進めるプランでした。立ち上がりからそれは出せていたと思いますが、相手にリバウンドを取られたり、ピックアンドポップから3ポイントシュートを簡単に決められていたことで、このような展開になってしまいました」とコメント。
「勝負事なので勝たないと意味がない」と話す田中だが「結果がすべてですが、間違いなく前回のFIBAワールドカップのときよりも、今回の方が戦えていると思っています」と一定の手応えは感じたようだ。
それでも、「ただ、ここからもう1段上に行かなければ、世界を相手に勝つところまでいかないことも痛感しました。このオリンピックで終わるわけではなく、日本のバスケットが良くなっていくためにはこういう大会をどんどん経験して、少しずつ積み重ねていくしかないです」と語り、世界の強豪との差はより明確になった。
「一気に結果が出せるほど、甘くはなかったです。ただし、これで崩れるのではなくて、積み重ねていくことが本当に大事です」
田中は積み重ねの重要性を何度も説いた。「この試合を経験した我々だけではなくて、テレビの前で見ていた若い選手たちが、これから先の日本のバスケットボールを引っ張っていくと思っています。それもある意味で絶対につながっていることです。自分もオリンピックに出たい、このレベルで戦いたいと思ってほしいですし、自分が若いときには今いる場所は想像すらできなかったです。それを踏まえても先に進んでいると感じていますし、次につなげていくべきだと思います」
田中が言ったように、オリンピックでの日本代表の戦いは、若い世代の選手に大きな影響を与えただろう。現状の日本は、少しずつ経験を積み重ねている段階だ。そして田中自身も今回の悔しい経験を糧に、再びBリーグの戦いに身を投じていく。
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