2021.11.22
8月1日、男子バスケットボールの予選ラウンドが行われ、日本代表は77−97でアルゼンチン代表に敗れた。
45年ぶりとなるオリンピック出場だったが、スペインに11点差、スロベニアに35点差、アルゼンチンに20点差で敗れ、3戦全敗で悔しい予選敗退となった。張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)は12分42秒のプレータイムを得ると、3ポイントシュートを沈め、オリンピックでの自身初得点をマークした。
張本の試合後のコメントを日本バスケットボール協会(JBA)が掲載している。
試合を振り返り「相手のカギを握るトランジションディフェンスとリバウンドを重点的に意識して、この試合に入りました。前半は10点差以内で競ることはできましたが、後半は相手のディフェンスが変わり、八村(塁)選手のところにボールを入れさせないようにしてきました。それに対して、もっと早くアジャストしなければいけなかったのですが、そこができなかったのが大きな敗因だと思っています」とコメント。
「負けたことは何も言い訳はできないです。これが結果なので、しっかりと受け止めて次に向けて頑張っていきたい」と話す張本は、「オリンピックを経験し、ドリブルやシュートのどれを取っても、世界のレベルはその一つひとつの精度が高かったです。日本もその細かい部分まで追い詰めないと、1勝することは難しいです。本当に基本部分の差が出たと思います」と世界の強豪との差を明確に感じたようだ。
「オリンピックは自分自身を成長させてくれましたし、身を持って世界のレベルを体験することができました。この経験を、今後の日本のバスケットの底上げにしなければいけないですし、所属チームのみんなにもしっかり還元していきたいです」
オリンピックという大舞台での経験は、わずか12選手しか得られない貴重なものだ。その中で、プレータイムをもらった張本のような選手が、自身のチームに還元していくことは大切なことなのかもしれない。張本たちがBリーグに与える影響の一つひとつが、日本のバスケットの底上げにつながっていくだろう。
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