2023.08.19

世界トップレベルを肌で感じた河村勇輝…スロベニアに35点差敗戦を受け「危機感は持たないといけない」

ドンチッチ(右)との対戦で収穫があったと話す河村[写真]=伊藤大允
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 8月19日、有明アリーナで「SoftBank CUP 2023(東京大会) バスケットボール男子日本代表国際強化試合」が行われ、日本代表(FIBAランキング36位)がスロベニア代表(同7位)と対戦。試合は序盤こそ競った展開を演じたものの、第2クォーターに2ケタのリードを許すと、後半では突き放され、さらに点差を広げられてしまう。随所に光るプレーが見られた日本だったが、最終スコア68-103でスロベニアの後塵を拝した。

 試合後、インタビューに応じた河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)は、「危機感は持たないといけないなと思います」と試合を回顧。「相性が悪い」というスロベニア相手に35点差で敗れたことは「雄太さんも自信をなくさなくていいと言っている」と話しつつも、「勝てなかったという現実はしっかりとある」と、苦い結果を受け止めていた。

 この試合では、持ち味である速い展開があまり見られなかったという指摘も受けた河村。それに対しては「僕たちがやりたいのは、40分間スピーディーにやり続けて、後半で相手を疲れさせること」と話し、そのためには「クイックネスや遂行力は必要だと思います」と答えた。また、3ポイントシュートが不発(10/46)に終わったことにも「これに関して言えば、実力不足かなと思うので」と言及し、悔しさをにじませた。

 一方で、課題だけでなく収穫も大きかったようだ。

 試合前にも「ドンチッチとのマッチアップが楽しみ」と話していた河村は、実際に対峙した感想として「学べるものがたくさんあった」とコメント。具体的には、「スペーシングの取り方だったり、ピックへの対応の仕方だったり、ファールのもらい方だったりはBリーグではないようなやり方があって、アピールもそうですけど、そこはすごくスマートだと思いました」と、世界トップレベルを肌で感じ、自らの糧としていた。

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