2023.08.29

日本代表、豪州との直接対決に敗れて2次ラウンド進出ならず…“貴重な1勝”を持って順位決定戦へ

“死のグループ”と言われた1次ラウンドを1勝2敗で終えた日本代表 [写真]=伊藤大允
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 8月29日に沖縄アリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の1次ラウンド最終戦が行われ、グループEでは男子日本代表(FIBAランキング36位)がオーストラリア代表(同3位)と対戦した。

 日本はともに1勝1敗で並ぶオーストラリア相手に、27日のフィンランド代表(同24位)戦から先発2名を変更。富樫勇樹原修太(ともに千葉ジェッツ)に代わって河村勇輝横浜ビー・コルセアーズ)、比江島慎宇都宮ブレックス)がスタメンに名を連ね、馬場雄大渡邊雄太(フェニックス・サンズ)、ジョシュ・ホーキンソンサンロッカーズ渋谷)とともにコート上で試合開始を迎えた。

 ホーキンソン、河村のシュートが立て続けにブロックされて始まった試合は、比江島のフローターでチーム初得点。“4点プレー”を許すなど開始約2分で2-8とビハインドを背負ったものの、ホーキンソンがフリースローに3ポイントシュートを沈めれば、渡邊がファウルを受けながらジャンプショットを決めた。

 試合開始5分の時点で12-18。ホーキンソンがゼイビアー・クックス(ワシントン・ウィザーズ)のシュートをブロックし、富樫の3ポイントが炸裂した。一時10点差まで突き放されたが、終了間際に富樫のアシストから富永啓生(ネブラスカ大学)が加点。17-25で最初の10分間を終えた。

 第2クォーターは2ケタ点差で進むなか、渡邊がレイアップや3ポイントで得点を重ねれば、ホーキンソンも得点を2ケタに乗せた。ニック・ケイ島根スサノオマジック)、ジョシュ・ギディー(オクラホマシティ・サンダー)に連続で3ポイントを許した残り2分19秒に28-51と23点差。終盤に富永と富樫の得点があり、35-57で試合を折り返した。

[写真]=伊藤大允

 開始早々に相手のファウルがかさんだ第3クォーターは、序盤にホーキンソンの“3点プレー”、馬場の速攻や3ポイントで応戦。強豪相手に点の取り合いを繰り広げ、パティ・ミルズ(アトランタ・ホークス)に3ポイントを許した直後に河村が決め返した。一時27点差まで広げられたものの、富樫と渡邊が立て続けに3ポイント。ホーキンソンと渡邊が確実にフリースローを沈めるなど、70-87と17点差まで詰め寄った、

 さらに追い上げたい第4クォーターもホーキンソンと渡邊を中心にリングに向かい続け、粘り強いディフェンスで相手のターンオーバーを誘発。開始3分45秒に渡邊の長距離砲で14点差まで迫った。しかし、2ケタの点差を縮めることができず、87-104の試合終了残り1分40秒には渡邊がファウルアウト。後半の反撃も実らずに最終スコア89-109で敗れた。

 日本は直接対決に敗れて2次ラウンド進出を逃したものの、フィンランドから奪った貴重な1勝を手にして17-32位決定ラウンドへ進む。順位決定戦では、グループFに所属するスロベニア代表(同7位)、ジョージア代表(同32位)、カーボベルデ(同64位)、ベネズエラ代表(同17位)の下位2チームと対戦。30日に行われる試合結果によって決定する。

 オーストラリアとニュージーランド代表(同26位)を除くアジア勢は、今大会の最終順位で同地域の最上位になれば、「2024年パリオリンピック」の出場権を獲得。勝敗や得失点差などの成績は17-32位決定ラウンド以降も引き継がれる。

■「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」1次ラウンド グループE(@沖縄)試合結果
日本代表 89-109 オーストラリア代表
JPN|17|18|35|19|=89
AUS|25|32|30|22|=109

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