2023.09.02
9月2日に沖縄アリーナで「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の17-32位決定ラウンドが行われ、グループOでは男子日本代表(FIBAランキング36位)がカーボベルデ代表(同64位)と対戦した。
2勝2敗で大会最終戦を迎えた日本は、勝利すればアジア勢1位に与えられる「2024年パリオリンピック」の出場権を自力で獲得できる重要な一戦。河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)、比江島慎(宇都宮ブレックス)、馬場雄大、渡邊雄太(フェニックス・サンズ)、ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)の5人が先発に名を連ねた。
試合開始早々にホーキンソンのフリースローで先制すると、渡邊がファウルを受けながら豪快なワンハンドダンクを叩き込んだ。直後のフリースローを沈めたものの、攻守ともに221センチの身長を誇るエディ・タバレス(レアル・マドリード)を中心としたインサイドに苦戦。リードを許した時間帯に河村が得点を重ねると、吉井裕鷹(アルバルク東京)も続いた。
第1クォーター残り2分52秒に“3点プレー”を許して9-14と5点ビハインド。ホーキンソンがチーム最初の3ポイントシュートを射抜くと、富永啓生(ネブラスカ大学)も長距離砲を沈めるなど、17-19と2点差まで追い上げて最初の10分間を終えた。
第2クォーターは序盤はホーキンソンが奮起。フリースローこそ2本中1本を外したものの、逆転のレイアップに3ポイントで得点を重ねた。すると今度は河村が躍動。ファウルを受けながらシュートを決めると、鋭いドライブで相手ディフェンスを翻弄した。
第2クォーター残り5分3秒には河村のアシストから富永の3ポイントで36-28。河村がアンスポーツマンライクファウルで得たフリースロー2本を確実に沈めると、富永が2連続で3ポイントを決め、“22歳コンビ”が日本を勢いづけた。河村を中心にホーキンソン、富永が加点し、同2分41秒に48-31とリードを17点にまで拡大。終盤にやや詰め寄られたものの、37-50と13点差で試合を折り返した。
前半を終えて、富永が4本の3ポイントを含む16得点の大暴れを見せたほか、ホーキンソンが15得点、河村が12得点7アシスト。チームの3ポイント成功率は44.0パーセントを記録した。
開始から2連続で失点を喫した第3クォーターは比江島がチーム最初の得点を挙げると、馬場が速攻からダンク。再びリードを2ケタに戻すと、ホーキンソンがディフェンスリバウンドを奪って駆け上がり、相手のファウルをものともせずシュートを決めた。
第3クォーター残り4分18秒から富樫勇樹(千葉ジェッツ)、富永が連続で3ポイントを成功。ホーキンソンも続くと、勢いが止まらない富永は成功を6本に増やし、73-55と18点差に広げた。
第4クォーターは序盤からシュートが決まらず、試合終了残り3分46秒までに0-13のランを献上。リバウンド争いで粘った比江島がテクニカルファウルで得たフリースローを沈め、同2分48秒にようやくスコアを動かした。
オフェンスファウルを誘発するなどディフェンスで奮戦。同1分12秒に74-71と3点差まで詰め寄られたが、直後に渡邊とともに出ずっぱりのホーキンソンが“3点プレー”を成功させた。80-71で試合終了。1次ラウンドの成績を含め3勝2敗、グループOの1位で大会を終え、1976年モントリオール大会以来48年ぶりとなる自力でのオリンピック出場を決めた。
日本はホーキンソンが29得点7リバウンド4アシスト4ブロック、渡邊が5得点10リバウンド2ブロックと、フル出場で日本の勝利に貢献。富永が22得点、河村が14得点8アシストを記録した。
■「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」17-32位決定ラウンド グループO(@沖縄)試合結果
日本代表 80-71 カーボベルデ代表
JPN|17|33|23|7|=80
CPV|19|18|18|16|=71
2023.09.02
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