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2月18日、第20回Wリーグ プレーオフ・セミファイナル進出チーム記者会見が行われた。会見にはセミファイナルを戦う4チームのキャプテン、JX-ENEOSサンフラワーズ(レギュラーシーズン1位)の吉田亜沙美、トヨタ自動車 アンテロープス(同2位)の三好南穂、三菱電機 コアラーズ(同3位)の小菅由香、デンソー アイリス(同4位)の髙田真希が登壇した。
会見の冒頭、あいさつに立ったWJBLの斎藤聖美会長は「先週末、秋田でセミクォーターファイナル、クォーターファイナルが行われ、フルに暖房を入れなければいけない非常に寒い中、物凄い熱気の試合が繰り広げられました。特筆すべきはクラブチームの躍動。東京羽田(ヴィッキーズ)の活躍に上位チームを冷や冷やさせたのではないかと思います。セミファイナル、ファイナル、非常に楽しみにしています。20回目という節目のシーズンは皆さんの力が集結したものでした。セミファイナル、ファイナルもご期待ください」とアピールした。
セミファイナルは2月23、24日(予備日25日)にスカイホール豊田にて行われる。対戦カードはレギュラーシーズン1位のJX-ENEOSとクォーターファイナルで東京羽田を破った同4位のデンソー、同2位のトヨタ自動車はセミクォーターファイナルでトヨタ紡織 サンシャインラビッツを破った同3位の三菱電機。今回、JX-ENEOSが勝ち上がれば、自身とシャンソン化粧品が持つ10連覇の記録を破り、新記録の11連覇が達成されることとなる。
会見では各キャプテンが今シーズンを振り返り、セミファイナル、ファイナルに向けての抱負を語った。
吉田「今シーズンからスタートが2人代わって、なかなかフィットできないシーズンでした。それが皇后杯の優勝を機に自信になったと思います。ただレギュラーシーズンで富士通(レッドウェーブ)、トヨタ(自動車)に負けたのは自分たちの気の緩みがあったから。JXのバスケ、ディフェンスからブレイクのバスケを徹底するだけです」
髙田「シーズンの初めは自分たちのバスケができずに苦しみました。それがシーズン後半になって、選手個々の役割、チームの役割がはっきりして、自分たちのバスケができるようになったと思います。昨日の(東京)羽田との試合でも厳しい状況の中、我慢して何とか勝つことができました。それを(JX-ENEOSとの)セミファイナルでも出したいと思います」
三好「ヘッドコーチが代わり、代表組の合流も遅れて、新しいバスケがなかなかできませんでした。最初は落とす試合もありましたが、年明けから競った試合を勝ち切ることができようになって、そこから自信に。いい状態でセミファイナルを迎えられます」
小菅「昨シーズンまで勝てなかった相手に勝てるようになったり、昨日の(トヨタ紡織戦)ように競った試合でも若手から声が出るようなって、成長を感じています。セミファイナルは40分間自分たちのバスケをするだけです。特にリバウンドで負けないように頑張ります」
JX-ENEOSが前人未到の11連覇を達成し新たな王朝を築くか。あるいは連覇を阻止する新たな女王が誕生するか。いずれにせよWリーグの歴史が変わることは間違いない。第20回という節目のクライマックス、激闘必至の戦いに注目だ。
文=入江美紀雄