2021.10.15

【Wリーグ注目選手】シャンソン化粧品・小池遥「足を使ったプレーと組織力で戦っていきたいです」

キャプテンとして、司令塔としてチームを引っ張る小池遥 [写真]=バスケットボールキング編集部
バスケ情報専門サイト

 いよいよ10月16日より第23回Wリーグが開幕する。東京オリンピックや女子アジアカップに出場した選手をはじめ、それぞれが頂点を目指して挑む新シーズン。バスケットボールキングでは全13チームの注目選手にインタビューを行った。

 第12回はシャンソン化粧品シャンソンVマジックでキャプテンを務める小池遥。オフには日本代表候補にも選出されたポイントガードは、大きく変わったチームの環境を楽しみながら、チームメートとともに日本一を目指す。

新シーズンに向けては3ポイントシュートを強化

――昨シーズンは、レギュラーシーズンでは東地区4位。最終的には7位タイという成績で終えました。
小池 前半戦はケガをしていた選手が多かったため、試合に出られる選手が少なく、その中でやれることをやるようにしていました。後半戦になってアーリーエントリーで4人が加わり、プレーオフはセミクォーターファイナルで負けてしまったのですが、次につながるような負けだったので、良いチームになっていったのではないかと思っています。

――個人的には?
小池 ほぼ全部のスタッツが昨シーズンや一昨シーズンよりも上回ったので、そこは良かったです。でも、それに満足せずに頑張っていきたいです。

――オフは日本代表候補選手として代表合宿に参加しましたが、プラスになったことは?
小池 レベルの高い選手たちと一緒に練習をしましたが、個人の能力が高かったり、ベテラン選手もしっかりと声を出して引っ張ったりなど、そういったことを間近で見て、さすがだなと感じました。

 合宿では、(選手選考もあり)常にバチバチとやりあい、アピールもしていかないと残れない中、自分の良さがなかなか発揮できずに終わってしまいました。次にチャンスをもらった時には、思い切りよく挑戦していきたいです。それでも、ドライブで行けたところもあったし、ディフェンスでも評価してもらいました。3ポイントシュートが課題になったので、3ポイントシュートの確率を上げることは今でも取り組んでいます。

――さて、シャンソン化粧品での、チーム状況を教えてください。
小池 昨シーズンと違う点は、ケガ人はいるのですが、チーム活動のスタート時点で12、13人が練習をできていること。李さん(玉慈ヘッドコーチ)がやりたいことに対しての練習をみんなですることができていると思います。新加入した藤岡(麻菜美)さんと大沼(美琴)さんの2人が引っ張ってくれて、声も出してくれてるのですごく助かっています。

――藤岡選手は同じガードです。刺激も受けるのでは?
小池 そうですね、負けたくないと思っています。今は、私がディフェンスをしている時にやられっぱなしなので…。緩急の付け方やドライブで抜くスピードがすごくて。私にとっても良い練習になっています。

――4人の新人はアーリーエントリーながら昨シーズンにスタメン出場をしている選手もいます。彼女たちの加入で戦力が上がったのでは?
小池 アーリーエントリーの4人は、最初は少し遠慮しているかなと思ったのですが、ルーキーイヤーは新人らしく、アグレッシブにやってもらいたいと思います。

――今シーズンのチームスタイルは?
小池 身長が低いので、しつこいディフェンスからブレイクなど、足を使ったプレーと組織力で戦っていきたいです。そこは昨シーズンとはまた違ったスタイルになると思います。

――その中で個人的に心掛けていることを教えてください。
小池 昨シーズンの成績より一回りレベルアップしたいと思ってますし、相手のガードには絶対に負けたくない、やらせないという気持ちで臨みたいです。

気付いたらこんな時間‼
「インドア派で、家ではボ~っとしていることが多く、Netflix (ネットフリックス)を見たり、パズルをしたりしています」という小池。もともと、ナンプレなどのペンシルパズルが好きで、通常のパズルでは、「無我夢中。ひたすらやっていて、『気付いたらこんな時間だっ!』となってしまう」そうだ。
 今年は6月の誕生日に後輩から2000ピースのパズルをもらったとか。ただ、インドア派とはいえドライブも好きで、コロナ禍のため遠出はできないが、同じ静岡市内の三保の松原(日本新三景、日本三大松原の一つ)に足を運ぶこともあるようだ。

あらゆる面で昨シーズンを越えたいと意気込む小池[写真]=Wリーグ

取材・文=田島早苗

第23回Wリーグ開幕特集のバックナンバー