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4月17日、武蔵野の森総合スポーツプラザ(東京都)で第24回Wリーグプレーオフのファイナルが開催され、ENEOSサンフラワーズ(4位)がトヨタ自動車アンテロープス(2位)との第3戦に臨んだ。
第1戦は55-47でトヨタ自動車、第2戦は74-65でENEOSが勝利し、迎えた最終第3戦。ENEOSは長岡萌映子、林咲希、渡嘉敷来夢、宮崎早織、星杏璃が先発すると、リーグ3連覇を目指すトヨタ自動車は馬瓜ステファニー、川井麻衣、平下愛佳、山本麻衣、梅沢カディシャ樹奈がスターターを務めた。
試合開始から馬瓜に連続得点を奪われ、トヨタ自動車にリードを許す。ENEOSは長岡の3ポイントシュートと星の得点で応戦するも、トヨタ自動車の川井に3連続得点を奪われる。それでも、林の3ポイントと渡嘉敷のフリースローで点差を詰め、10-10の同点で第1クォーターを終えた。
続く第2クォーター、開始から渡嘉敷の得点で逆転するが、その後は馬瓜を中心にトヨタ自動車に連続9得点を奪われる。それでも、ENEOSは藤本愛瑚が連続得点を挙げると、星の長距離砲と渡嘉敷のインサイドでの得点で同点に。終盤には宮崎の3ポイントで再び逆転すると、トヨタ自動車は梅沢と山本の得点で反撃。しかし、渡嘉敷がシュートを決め続け、31-28で試合を折り返した。
迎えた第3クォーター、山本の3ポイントや梅沢のオフェンスリバウンドからの得点でトヨタ自動車に同点とされるが、宮崎がレイアップで立て続けに得点を奪って逆転は許さない。馬瓜の連続得点で三度追いつかれるが、長岡の3ポイントと高田静のドライブレイアップでENEOSも反撃。しかし、最後はトヨタ自動車の宮下希保に長距離砲を決められ、両者譲らず42-42で最終クォーターへ。
勝負の第4クォーター、互いに得点を決め合い、一進一退の攻防が続くが、なんとか逆転を許さないENEOS。しかし、試合残り3分13秒に山本に逆転3ポイントを沈められると、山本のアシストからシラ ソハナ ファトー ジャが得点し、ENEOSが3点ビハインドに。それでも、残り1分1秒に渡嘉敷のパスから高田が3ポイントを決め、試合は53-53で最終局面を迎える。ところが、両チームともに最後の1本が決め切れず、試合はオーバータイムへ突入。
延長戦ではソハナにミドルレンジのジャンプシュートを決められトヨタ自動車に勝ち越しを許す。さらに、川井にリバースレイアップを決められるが、高田のレイアップで2点を返すと、渡嘉敷がソハナからこの試合5つ目のファウルを獲得。渡嘉敷は2本フリースローのうち1本を決めると、その後自身の得点でENEOSを逆転に導く。その後同点となると、試合残り1分を切って山本に勝ち越しのレイアップを決められるが、試合残り12秒には宮崎が同点のフローターを沈め、試合は61-61でダブルオーバータイムへ。
2度目の延長戦では宮崎のレイアップでENEOSが勝ち越すも、川井に同点のレイアップを決められる。その後、渡嘉敷と馬瓜が1本ずつフリースローを決め合うが、林の勝ち越し3ポイントが決まると、宮崎が速攻からバスケットカウントのレイアップを決めて、ENEOSが6点のリードを奪う。さらに、渡嘉敷のブロックから高田が速攻レイアップを決め、最後は72-64でENEOSが王座奪還を果たした。
2連勝を飾って4年ぶり17回目の優勝を飾ったENEOSは、渡嘉敷が20得点13リバウンド3ブロック、宮崎が17得点6リバウンド12アシスト、高田が11得点、星が7得点、長岡が6得点10リバウンド、林が6得点7リバウンド、藤本が5得点をマークし、50分間の死闘を勝利で終えた。
一方のトヨタ自動車は、馬瓜が20得点14リバウンド、川井が15得点8リバウンド5アシスト、山本が14得点6アシスト、梅沢とソハナが6得点、宮下が3得点3スティールと奮闘するも、リーグ3連覇には一歩届かなかった。
■試合結果
ENEOSサンフラワーズ 72-64 トヨタ自動車アンテロープス
E N E O S|10|21|11|11|8|11|=72
トヨタ自動車|10|18|14|11|8|3|=64