2018.04.26

日本代表に専念する決断を下したエースの渡嘉敷来夢「メダルが欲しい」

今年度は第一次合宿からの参加を決めた渡嘉敷[写真]=山口剛生
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 4月15日から25日まで行われた女子日本代表候補による第1次強化合宿には、Wリーグ選手から高校生まで約50名が集まった。その中で、最も今後の活躍が期待されるのはエースの渡嘉敷来夢だ。これまでWリーグのシーズンオフ期間はWNBAでプレーしており、代表活動は大会の直前にチームに合流する形だった。しかし今年は渡米せずに代表活動に専念。2020年東京オリンピックまであと2年となった今、世界を知る渡嘉敷が女子日本代表をけん引する。

 代表活動に集中しようと決めたのは昨シーズン途中。「アメリカに行ったら代表はやらないと決めて、代表をやるならアメリカに行かない」。途中合流していた今までは「みんなはきつい練習をやってきているのに、いきなり入ってもいいのかなと感じていました」。しかし、今年はそれがなく「他の選手のとこを知ったり、自分を知ってもらうという意味でも、一から代表活動に出たい」と代表活動に集中して第1次合宿から参加することで、よりチーム力を高めていく考えだ。さらには、「経験したことを他の選手にも伝えられたら」とこれまでの代表活動やWNBAで得た財産を後輩たちに伝える役割も果たす。

 女子日本代表は、8月の『第18回アジア競技大会』、9月の『FIBA女子バスケットボールワールドカップ2018』でともにメダル獲得を目指す。「東京五輪では一番良い色(のメダル)が欲しいので、まずは今現在の自分たちの課題や長所を知るいい機会だと思います。それも含めて、一番はメダルが欲しいです。東京でメダルが欲しいと言っていても途中合流していたら気持ち的にも変わらないですし、みんなも自分のことをリーグでしか見ていなくて、一緒に合わせることとは違うと思います。自分のためにも、スタッフやチームメートのことを考えても、この決断は日本にとってもプラスになると思っています」

「これが間違っていなかったと言えるように」(渡嘉敷)。世界一になるための戦いが始まる。

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