2019.09.25
9月24日から「FIBA 女子アジアカップ 2019」に臨む女日本代表は、21日に開催地のインドに飛び立った。
出発前にメディア対応に応じた長岡萌映子(トヨタ自動車 アンテロープス)は、4連覇が懸かる決戦を前に「正直、まだあまり実感がないというか、漠然とした感じです」と、やや不安げに心中を打ち明けた。
長岡は、鼻の負傷により8月末に行われたアジアカップ前最後の国際強化試合「バスケットボール女子日本代表国際強化試合2019三井不動産カップ(埼玉大会)」を欠場している。「鼻の骨を折りましたが、フェイスガードもありますしプレーに支障があるわけではないです」と口にする一方で、「私は今年、ただでさえ少ない試合を欠場しているので、そういう点ではみんなよりも試合勘が少ない状態で臨まないといけない」とも話す。
それでも、代表合宿では調整を重ね、前回大会に目を向ければ長岡は全6試合で平均13.7得点を挙げて3連覇に大きく貢献した。高校時代から日本代表に名を連ねている25歳は、国際大会での経験も豊富に備わっている。「(コンディションは)まだまだだですけど、やっていくうちにモチベーションも上がると思います」と特に心配はしていない。
チームとしては中国、オーストラリアといったライバルを押しのけての優勝、そして4連覇を目指す。その先の2020年には東京オリンピックがあり、長岡は今大会を「オリンピックに向けた1つの通過点」とも捉えている。「勉強できることはたくさんあるので、そこも意識してやろうと思っています」。
「2年前は渡嘉敷(来夢/JX-ENEOSサンフラワーズ)さんがいなかったり、3番(スモールフォワード)で出ていました。代表での役割も年々変わってきていて、今大会は4番(パワーフォワード)でのプレーが求められます」という長岡。「今年のアジアカップは渡嘉敷、髙田真希(デンソー アイリス)のバックアップに回ることが濃厚だが、「2人の先輩とは違うプレースタイルなので、途中から出てチームを勢いづけたいです。そのためにも、自分が出た時には違ったバスケができればと思っています」と活躍を誓った。
まずは24日のインドとの初戦、長岡がどのようなプレーを披露するかに注目したい。
文=小沼克年
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