2021.07.24
7月17日、「三井不動産カップ2021 バスケットボール女子日本代表国際強化試合」の最終戦がサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)にて行われ、女子日本代表はプエルトリコ代表と対戦し、94-59で勝利。三井不動産カップ2021の5試合すべてで勝利を収め、最高の形でオリンピック本番を迎えることとなった。
この試合、キャプテンの髙田真希(デンソー アイリス)はスタメン出場すると19分25秒プレーし、12得点7リバウンド1アシスト2スティールをマーク。勝利に大きく貢献した。
試合後のリモート会見に応じた髙田は「(7月15日の)ベルギー戦に関しては出だしから40分間自分たちのペースで試合ができていましたが、今日は良くない入り方をしてしまったので、そこが反省点です。オリンピックでこういうことをやってしまうと勝ち切れないので、今日経験したことを生かしてていきたいなと思います」と5連勝にも浮かれることなく、しっかりと反省点を口にした。
いよいよオリンピック本番が迫る中、チームの完成度について聞かれた髙田は「良いときで7〜8割ではないかと思います。試合中の判断をもっと良くしていこうとトム・ホーバスヘッドコーチから言われていて、相手が今何を狙って、何に注視しなきゃいけないのか、相手のどこが弱いところでどうやって攻めるかなどと試合に出ているメンバーで話すことができています。(オリンピックは)初戦のフランス戦が重要だと思っているので、そこに向けてしっかり準備していきたいと思います」と語った。
また、インサイドの要として、オリンピックでは長時間のプレータイムが予想されることについては「出ている時間はしっかりと自分の役割を果たしたいなと思うので、後先考えずにプレーを全うすることを考えています。試合以外ではいろんなスタッフの方が自分たちの体を心配して、ケアしてくれているので、不安なくバスケットに集中できています。センター陣にも(3年前の)ワールドカップを経験している選手がいます。私がコートにいるときと、いないときのバスケットは違ったパターンを持っているので、そこは強みだと思いますし、私自身も安心してこの2試合、(試合途中で)ベンチに下がることができました」と答え、チームメートやスタッフへの信頼を示した。
3年前のワールドカップではベスト16で敗れた女子日本代表だが、当時から大きく成長している部分があると髙田は言う。
「一人ひとりの気持ちが一番成長しています。誰かに頼ることなく、個人の役割を果たさないといけないという気持ちを持っています。それぞれがしっかり役割を発揮できているのは、自分たちの強みだと思っています」
また、オリンピックの開催が1年間延期となったことで、悔しい思いをした選手もいるのではと質問されると「1年延びたことによって出られなくなる選手もいれば、チャンスをつかんだ選手もいるので、今はこのチームでしっかり集中して大会に臨みたいなという気持ちです」と現在のメンバーへの思いを口にした。
その後、思いがあふれてきたのか一瞬間を置いた後、「それでも個人的には大﨑(大﨑佑佳:元ENEOSサンフラワーズ)や渡嘉敷(渡嘉敷来夢:ENEOSサンフラワーズ)と一緒にやりたかったなという気持ちもあります。本当に言葉で表すのは難しいですけど、そういった選手の気持ちを持って、自分たちはコートに立たないといけないといけませんし、それがオリンピックの12人に選ばれた責任だと思います」ともコメントし、戦友たちの思いを背負う覚悟を見せた。
最後に、髙田は元気よく、力強いメッセージで会見を締めくくった。
「金メダルを目指して大会に挑んでいきたいと思います。無観客ということで寂しい気持ちもありますが、自分たちのやることは変わらないので、最高の舞台でしっかり自分たちのパフォーマンスをして、初戦からエンジン全開で戦っていきます。ファンの方々を含め、たくさんの人の思いを背負って戦っていきたいと思っていますので、ぜひ熱いエールをお願いします。行ってきます!」
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