2021.10.04

プレッシャーを乗り越えMVPを獲得した赤穂ひまわり…「すごく自信になりました」

今大会のMVPにも選出された赤穂ひまわり[写真]=fiba.com
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 10月3日、「FIBA女子アジアカップ2021」決勝が行われ、日本代表(FIBAランキング8位)は中国代表(同7位)と対戦。一進一退の激闘の末、78−73で勝利し、大会史上初となる5連覇を達成した。

 決勝戦の翌朝、現地でメディア対応を行った赤穂ひまわり(デンソーアイリス)は「すごくホッとしている気持ちがあって、5連覇という素晴らしい結果を残せたことをうれしく思っています」と喜びのコメントを残した。

 今大会のベスト5、さらにMVPにも選出された赤穂は「決勝はみんなに迷惑をかけて、いいプレーができなかったです。チームバスケで取れたMVPなので、みんなに感謝しかないです」と反省を忘れない。

 さらに「私自身は納得のいくプレーができた試合は限られていたんですけど、その中でも、自分のやるべきことを見つけて、最低限はできたのかなと思います。決勝ではぜんぜん得点が取れなくて、ディフェンスとリバウンドを頑張ろうと思ってやっていました」とコメントし、無得点で終わった決勝戦でのプレーには納得がいってない様子。

 それでも、サイズのある中国を相手にチーム最多の8リバウンドをマークし、「私の仕事はリバウンドで、体を張ったプレーは誰にも負けちゃいけない」と自身で語った通りのプレーでチームに貢献した。

学ぶことの多かったアジアカップ

 新たな体制で臨んだ今大会については「チーム的にも大会を通じて、あまりいいバスケができなかったんですけど、決勝ではみんな足も動いていて、一番いいバスケができたのかなと。大会を通じてどんどん成長できたのかなと思います」と振り返った。

 また、個人としての手応えについては「あまり3ポイントシュートは得意じゃなかったんですけど、今大会は積極的に打つことができて、今までにはなかった確率で決めることができました」とコメント。

 その一方で「本来はゴール下やランニングプレーが得意なんですけど、今回はそのシュートでミスをしてしまった場面が多かったので、外も入れつつ、中でも決め切れるようにレベルアップしたいなと思います」と話し、今後の目標は明確なようだ。

「予選リーグはメンタル的にもやばかったです」と話す赤穂は、今大会では今までにないプレッシャーを感じていたと明かした。それでも「その中で勝ち切って優勝できたのはすごく自信になりました」と語り、若いチームでの激闘が、赤穂をより一層成長させたようだ。

「今回学べたことは多かったと思いますし、今までとは違う立場でやることができたので、そこはすごくプラスになりました。先輩たちが帰ってきても、今回学べたことを表現できたらいいなと思います」

 オリンピックを終え、アジアカップでMVPを取るほどの選手に成長した赤穂。日本の5連覇に欠かせない存在として、大きなインパクトを残した23歳のオールラウンダーは、最後にファンへ感謝のメッセージを送った。

「毎試合たくさんの声援ありがとうございました。オリンピックからバスケットが注目されてて、応援してくださる方がたくさんいることは分かっていたので、皆さんに恩返しじゃないですけど、優勝という気持ちを共有できたらいいなと思いながらやっていました。最後に優勝という結果を取れてとてもうれしく思います。これからも女子バスケの応援よろしくお願いします」

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