2021.10.03

主将として日本を決勝に導いた林咲希「恐れることなく全力でぶつかっていきたい」

17得点7リバウンド3アシスト3スティールと攻守に活躍した林[写真]=fiba.com
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 10月2日、「FIBA女子アジアカップ2021」準決勝が行われ、大会4連覇中の日本代表(FIBAランキング8位)はオーストラリア代表(同3位)と対戦。一進一退の試合を67-65で制した日本が決勝進出を決めた。

 キャプテンとしてスタメン出場した林咲希(ENEOSサンフラワーズ)は31分42秒のプレータイムで、5本の3ポイントシュートを含む17得点7リバウンド3アシスト3スティールをマークした。

失速した第2クォーター

 試合後の会見に応じた林は「本当に勝てて良かったです。みんなでつないだ勝利だと思います。苦しい時間帯がたくさんあったんですけど、リバウンドやディフェンスで頑張ったり、相手に得点されてもルーズボールを取られても頑張るという気持ちはコートの中も外も一緒だったので勝ち切れたんだと思います」と激闘を振り返った。

 11-24と苦しんだ第2クォーターについては「みんな3ポイントばかりになってしまいました。自分も外のシュートが多いなと思いながら打ってしまっていたので、シューターである私は『3ポイントシュートを打つ』という強い気持ちで打たないといけないです。あとはドライブインだったり、ミスマッチをついたりすれば良かったのかなと思います」と反省点を挙げた。

 またディフェンス面では「恩塚(亨ヘッドコーチ)さんからハーフタイムで『引いてるからディフェンスで攻めれてないよ』という声をいただき、そこでディフェンスからまたみんなで頑張ろうという一体感が生まれました」と語り、後半に立て直すことができた理由を明かした。

 さらに「全員でリバウンドを取れたことが後半は多かった」と話した林は「自分はルーズボールやリバウンドに絡まなくても、大きい選手をどうにかして外に押し出そうとやっていました」と語り、数字に見えない一人ひとりの頑張りで勝利を呼び込むことができたようだ。

いよいよ決勝戦へ

 ゲームハイの17得点で日本をけん引した林だが、準決勝でのプレーは満足いくものではなかったとコメント。「自分はぜんぜんダメでした。もっとシュートを決められる場面もありましたし、リバウンドやルーズボールで気が抜けたときがあったので、決勝では自分が筆頭になれるよう頑張っていきたいと思います」

 その決勝戦については「中国は粘っこくディフェンスをしてきますし、ルーズボールも頑張るチームなので、それ以上に自分たちは足を使って頑張らないといけないです。何といってもセンターが大きいので、ガードのプレッシャーだったり、リバウンドの部分で、今日の後半みたいに外から飛び込んで、センター陣を助けないといけない。みんなで助け合いながらやれば勝ち切れると思うので、今日みたいに苦しい展開でもみんなで堪えて、最終的に勝ちにつなげたいです」と意気込みを語った。

「相手は強い気持ちで勝ちに来ると思うんですけど、自分たちは受け身にならず、新しい体制でここまで来ているので、何も恐れることなく、全力でぶつかっていきたい」と力強く語る林。キャプテンとして臨んだ大会もいよいよ残すは決勝戦のみとなる。大会5連覇のかかった中国との決勝戦は、今夜21時にティップオフだ。

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