2021.10.04
10月3日、「FIBA女子アジアカップ2021」決勝が行われ、大会4連覇中の日本代表(FIBAランキング8位)は中国代表(同7位)と対戦した。
日本は大会を通して不動となる馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)、林咲希(ENEOSサンフラワーズ)、宮崎早織(ENEOSサンフラワーズ)、赤穂ひまわり(デンソーアイリス)、オコエ桃仁花(富士通レッドウェーブ)という5名がスターターに名を連ねた。
試合は序盤から激しい攻防が繰り広げられた。高さを活かして主導権を握りたい中国に対して、日本はスピードに乗ったオフェンスと足を使ったディフェンスで対抗。互いに8点のリードが最高という接戦を繰り広げ、日本は52−57と5点ビハインドの中、第4クォーターへ入っていった。
入れられたら入れ返すという意地とプライドがぶつかり合う展開の中、日本は馬瓜、オコエ、宮崎が粘り強くシュートを決める。残り時間が1分を切って、1点ビハインドの状況では、宮崎のアシストを受けたオコエがレイアップを沈め、74−73と逆転に成功。さらに残り15秒、ファウルを受けた宮崎がフリースローを2本きっちり決めて76−73とリードする。
中国はタイムアウトを取り、最後のオフェンスの指示をするが、同点を狙った3ポイントシュートが外れ、万事休す。ボールをキープした宮崎がファウルをもらい、さらに2本決めて試合終了、日本が中国を78−73で勝利。同時に大会史上初となる5連覇を達成した。
個人スタッツでは宮崎が26得点11アシストのダブルダブルを達成(リバウンドも7本)。オコエが21得点、馬瓜が13得点をマークした。また、大会MVPには赤穂が選ばれ、大会ベスト5には赤穂と宮崎が入った。
東京オリンピックで日本バスケ界初となる五輪での銀メダルを獲得した女子日本代表。髙田真希、町田瑠唯といった主力が外れるだけでなく、恩塚亨ヘッドコーチが初めて采配を振るった大会でもあった。序盤はもたつくこともあったが、韓国、オーストラリアというライバルとの戦いを通して成長を続け、そして決勝という大舞台で今大会一番のバスケを披露してみせた。
■試合結果
日本 78-73 中国
日本|19|17|16|26|=78
中国|21|18|18|16|=73
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