2026.06.03
現在「NBAファイナル2026」でキャリア初のリーグ制覇を目指しているサンアントニオ・スパーズのビクター・ウェンバンヤマ。新たな“リーグの顔”として存在感を高めているウェンバンヤマだが、スポンサー契約に対する独自の哲学でも注目を集めている。
これまでNBAのスーパースターたちは、コート外でも巨大企業の広告塔として存在感を発揮してきた。マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)はコカ・コーラやマクドナルド、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)はペプシやタコベルといった炭酸飲料やファストフードのブランドをはじめ、数多くの企業と契約を結び、その人気をビジネスの世界にも広げてきた。
一方、ウェンバンヤマが現在契約している企業は、ナイキやルイ・ヴィトン、ファナティクス・オーセンティック、ゲーム会社の2Kスポーツ、H-E-B(テキサス州を代表するスーパーマーケットチェーン)と限られた数にとどまっている。その背景には、本人と代理人が共有する明確な方針があるようだ。
ウェンバンヤマの代理人を務めるジェレミー・メジャナ氏は、現地メディア『The Athletic』の取材に対し、スポンサー契約を厳選する理由について明かした。
「私たちの哲学は、必要以上に彼の気を散らせたくないということだ。集中力を維持してほしい。そのため、彼はあまり多くの契約を結んでいない。契約を結びすぎると、本来の目標に集中できなくなる。成長すること、休養を取ること、そして適切な治療を受けることが大切なんだ」
また、ウェンバンヤマ陣営は巨大企業からのオファーであっても、考え方に合わなければ契約を結ばない姿勢を貫いているという。その代表例が炭酸飲料メーカーとの契約だ。メジャナ氏によると、ウェンバンヤマは炭酸飲料ブランドの広告に出演する考えはないという。
「コカ・コーラのような炭酸飲料と彼のイメージを結び付けるつもりはない。どの企業も彼を欲しがっている。しかし、ビクターが炭酸飲料を売ることは決してない。なぜなら彼は、子どもたちを傷つけたくないからだ」
健康やウェルネスへの意識が高いことで知られるウェンバンヤマは、植物由来のスポーツドリンクブランド「Barcode」へ出資していることでも知られている。また、昨年12月には会見の席に置かれたゲータレードのボトルを見つけると、「やめてくれ! 誰が置いたんだ?」と声を上げ、テーブル脇へ押しやる様子が話題となった。
スポンサー契約の数を追い求めるのではなく、まずは勝利と成長を最優先に考えるウェンバンヤマ。NBA初制覇まであと4勝に迫るなか、そのブレない姿勢もまた、次代のリーグを担うスーパースターとして注目を集める理由のひとつと言えそうだ。
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