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“ニックスの悪役”になりつつあるウェンバンヤマ「トレイ・ヤングほどではないよ」

敵地で勝利を挙げたスパーズのウェンバンヤマ [写真] = Getty Images
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 6月9日(現地時間8日、日付は以下同)、「NBAファイナル2026」第3戦がマディソン・スクエア・ガーデンで行われ、サンアントニオ・スパーズニューヨーク・ニックスに115-111で勝利した。

 スパーズのビクター・ウェンバンヤマは32得点8リバウンド6アシスト3ブロックを記録。課題とされていた勝負どころでの試合運びも改善し、追いすがるニックスを振り切ってシリーズ初勝利を挙げた。

 53年ぶりの優勝を目指すニックスにとって、ウェンバンヤマの存在は大きな障害となっている。会場に集まったニックスファンは、ウェンバンヤマに対して激しい言葉で野次を飛ばした。NBA屈指の熱狂的なファンを擁するニューヨークで、ウェンバンヤマは徐々に“悪役”として認識され始めているようだ。

 試合後の会見に応じたウェンバンヤマは、ニックスファンから見た自身の“悪役ぶり”に関する質問に対し、次のように答えた。

「たぶん、僕はトレイ・ヤングのレベルには全然達していないと思うよ」

 ワシントン・ウィザーズに所属するヤングは、今なおニックスファンにとって特別な“宿敵”として知られている。その因縁は2021年のNBAプレーオフにさかのぼる。当時のヤングはアトランタ・ホークスを率いてファーストラウンドでニックスと対戦。クラッチタイムで次々と勝負強いプレーを決めるだけでなく、マディソン・スクエア・ガーデンの観客をたびたび挑発しながらシリーズを支配し、ホークスを勝利へ導いた。

 2013年以来となるプレーオフ進出を果たしたニックスだったが、その夢はヤングの前に打ち砕かれた。さらに、観客を煽り続けるパフォーマンスも重なり、ヤングは「ニューヨークで最も嫌われるNBA選手」のひとりとなった。

 今シーズンのプレーオフでも、ニックスとの1回戦でホークスのCJ・マッカラムがクラッチショットを連発し、一時は“ヤングの後継者”としてニューヨークのファンから敵視される存在となった。しかし、試合後に「僕は悪役じゃない。妻と子供のいるナイスガイだよ」と本人が即座に否定。結果的に“悪役の座”は空席のままとなっている。

 ファイナルの行方次第ではウェンバンヤマが“悪役”の領域へ足を踏み入れることになるかもしれない。もしスパーズを逆転優勝へ導けば、ニューヨークのファンにとって忘れられない“新たな宿敵”として記憶されることになりそうだ。

 注目の第4戦は、11日に再びマディソン・スクエア・ガーデンで開催される。

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