2024.02.09

「12番のユニフォームを着てコートに立ってすごく楽しかった」…スペイン戦初勝利に貢献した吉田亜沙美が笑顔でコメント

ブランクを感じさせない存在感を見せた吉田亜沙美 [写真]=fiba.basketball
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 2月9日(現地時間8日)に「FIBA女子オリンピック世界最終予選(OQT)」がハンガリーのシュプロンで開幕。日本代表(FIBAランキング9位)はスペイン代表(同4位)と対戦して86−75で勝利し、パリオリンピック出場権獲得に王手をかけた。

 2007年の女子アジア選手権で代表戦デビューを果たした吉田亜沙美(アイシンウィングス)が、20年にベルギーで行われたOQT以来、代表戦のコートに立った。今季2度目の現役復帰を果たした絶対的司令塔であっても、コートに立つ前は「緊張していた」という。他の選手の緊張や不安を隠せない面があったというが、「キャプテン(林咲希/富士通レッドウェーブ)が『大丈夫だよ』とメッセージを込めた3ポイントを決めてくれたので、チームが落ち着きました」と、試合を振り返った。

「私の役割は宮崎(早織/ENEOSサンフラワーズ)を少しでも休ませてあげること」と語る吉田だが、初戦から13分もプレーをすることに。「ちょっとしたミスもあったので、それは次の試合までに調整しないと」と語りつつも、「久々に日本代表の12番のユニフォームを着て、コートに立ってすごく楽しかったし、このメンバーでこのバスケができることが幸せです」と笑顔を見せた。

 長年、日本の前に立ちふさがっていたヨーロッパの強豪のスペインに、今回公式戦で初めて勝ち星を挙げたことになる。吉田は「ずっと(スペインは)強いなあという印象がありましたが、徐々にというか、着実に日本が強くなっている」ことを実感できたという。「ビッグマンにシュート力があるのが日本の武器だし、アウトサイドからドライブもできます。今日の(赤穂)ひまわり(デンソーアイリス)はいいパフォーマンスが出せていたので、日本の強みになっています」と、現在の日本に手応えを覚えたようだ。

「明日(のハンガリー戦に)勝たないと全然意味がないし、相手のホームゲームなのでそこに飲み込まれないように。しっかり気持ちを切り替えて次戦に臨みたいと思います」

 日本のバスケ界をけん引してきたレジェンドの視線は、すでに次の試合に注がれていた。

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