2024.06.22
2月11日(現地時間)、ハンガリーのショプロンで「FIBA女子オリンピック世界最終予選(OQT)」のグループ最終戦が行われ、女子日本代表(FIBAランキング9位)がカナダ代表(同5位)と対戦した。
86-82で強豪カナダとの激戦を制した女子日本代表は、グループで2勝1敗の成績を残し、上位3チームに与えられるパリオリンピックの出場権を獲得。今夏に3大会連続6度目の出場となるオリンピックへ挑むこととなった。
この試合で21得点5リバウンド2アシスト1ブロックと大車輪の活躍を見せた馬瓜エブリン(デンソーアイリス)は、「まだこの後も代表でプレーできる可能性をつかめてめちゃくちゃうれしいです」と試合後に笑顔で語った。
日本の攻撃の要である3ポイントシュートが徹底的に警戒され、カナダ戦ではチーム全体で20本中7本成功と、アテンプト数と成功数のいずれもOQTの3試合で最小に抑え込まれた。それでも、「今日は本当にタッチがいいなとずっと思っていたので、空いたら打とうという気持ちでできた」と振り返った馬瓜は、同じく21得点と躍動した山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)と並び、3本の3ポイントシュートを沈めてチームに勢いをもたらした。
また、日本はこの試合でファウルトラブルにも苦しむこととなったが、馬瓜はピンチの状況でもチームに不安や焦りが伝染することはなかったと語る。「ベンチから誰が出てもしっかりディフェンスとリバウンドをやり切れるメンバーだと自分は思っていました。リツさん(髙田真希/デンソー)がファウルトラブルになってしまっても、ベンチに全然悲壮感も何もなく、むしろ出た人がみんなやってやるぞっていう気持ちで、それがすごく良かったです」。
「自分の役割としてみんなのことを鼓舞し続けなきゃいけないのですが、一つ前の試合(敗れたハンガリー戦)ではそれがやり切れなかったところもあったんです。でも、みんながミーティングで『エブリンのあの声が必要だ』と言ってくれたので、今日は最初から最後まで出し切ろうと思いました」
プレーだけでなく、持ち前の明るいキャラクターなど、自身の持つ力すべてでチームに活力を与えた馬瓜。しかし、第2戦のハンガリー戦ではわずか1得点に終わり、試合後には「めちゃくちゃ落ち込んだ」という。「ただ、なんだろうな」と言葉を続けた馬瓜は、「こんなこと言っていいのか分からないですけど、出し切れずに終わってしまったら後悔が残りますが、もしすべて出し切ってもダメだったらもうそれでいいやと」と運命の最終戦へ臨む前の素直な心境を明かした。
1年間、選手という立場から離れ、“人生の夏休み”を過ごした馬瓜。今シーズンからWリーグに復帰すると、これまで以上に注目を集める存在となったが、その周囲の期待に『パリオリンピックへの出場権獲得』という最高の形で答えることができた。
「正直な話、1年休んで本当にここまでは想定はしてなかったです。自分はこうやってアスリートの側に立って、いろんな問題が女子にもあると思うんですけど、それを行動することによって解決できるというのをちゃんと示したかったので、最高の結果でそれを示せたんじゃないかなと思います」
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