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8月27日、東京パラリンピックの車いすバスケットボールの予選リーグが行われ、男子日本代表は韓国代表と対戦し、最終スコア59-52で勝利を収めた。
初戦のコロンビア戦に続き連勝を飾った日本は、藤本怜央が両チーム最多の21得点をマークすると、秋田啓が17得点11リバウンドのダブルダブルを記録。さらにフル出場した鳥海連志は4得点10アシストを挙げた。
試合後にメディア対応を行った京谷和幸ヘッドコーチは「韓国は、かなりカットから仕掛けてくるチームなので、最初のアタックやカットインを止める、弾くという基本的なことを徹底させました。暗にプレスに行ってスペースを広げると、そこでやられてリズムを崩してしまうので、今日は引いてハーフコートの高いラインで守りました。40分間徹底してボックスアウトをするという意識をチーム全体で共有したので、比較的いいディフェンスができたんじゃないかなと思います」と韓国戦を振り返った。
また京谷HCは「チョ(・スンヒョン)には少しやられましたけど、キム・ドンヒョンは1ケタ得点で抑えることができたので、そこの部分は良かったかなと」とコメント。2019年のアジアオセアニアチャンピオンシップスでは韓国に連敗を喫したが、この試合ではエースであるキム・ドンヒョンをフィールドゴール16本中3本成功のわずか6得点に抑え込み、勝利をつかんだ。
「ディフェンスでは忍耐強く、根気良く守らないといけないので、このコロナ渦の中でも徹底して強化してきたのが今日のゲームに繋がったと思います」と勝因を語った京谷HCは、韓国戦のディフェンスのキーマンに40分間のプレータイムを与えた鳥海の名前を挙げた。
「僕の言っていることを体現してくれる鳥海が、トップで運動量を持ってプレッシャーをかけてくれました。彼のディフェンスは非常に良かった」
また、オフェンス面では「昨日調子が良かった秋田は、今日は波はありましたけど、キッチリいいところで決めてくれました。藤本も前半良かった。ファウルトラブルで1回下げましたが、交代したラインナップがうまく繋いでくれて流れも良かったです。赤石(竜我)がミドルシュートを決めてくれたり、前半では香西(宏昭)と古澤(拓也)もしっかり繋いでくれて、全員で繋いだゲームだったかなと思います」と話し、チーム全員に称賛を送った。
初戦に続き、韓国戦でも12人全員にプレータイムを与えたことについて聞かれると「予選リーグは5戦あって長いので、その雰囲気を少しでも体感しておく必要があるかなと。今後の予選リーグや決勝トーナメントを考えると、全員ホットな状態にしておく必要がある」と語り、大会期間中のチーム作りにも余念がない。
12選手全員で大会2連勝を飾り、絶好のスタートを切った男子日本代表。最初の2試合をかなり重要視していたという京谷HCは「今日、ドンヒョンをあそこまで抑えられたというのは彼らの自信にもなっていると思うし、我々の自信にもなりました。これでチームが勢いに乗ってくれたらいいなと思います」と語った。
「まだ出していないラインナップもいくつかあります」と話す京谷HCは、手の内をまだまだ隠しているようだ。最後は第3戦となるカナダ代表との試合についてコメントした。
「基本的にやり方は変わらないかなと思います。パトリック(・アンダーソン)にキツくマークをしていこうかなと。何が出るか楽しみにしておいてください」
そのカナダ戦は今日の14時45分からティップオフだ。