2021.09.05

6位に終わった東京大会を振り返る北田千尋…「やっぱりパラリンピックは特別でした」

パラリンピックへの思いを語った北田千尋(右)[写真]=Getty Images
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 9月3日、車いすバスケットボールの女子5〜6位決定戦が行われ、日本代表はカナダ代表と対戦。第1クォーターに4-22と大きく突き放された日本は、その後は巻き返しを図って積極的に攻撃を仕掛けたが、序盤の点差が最後まで響き、48-69で敗戦。東京パラリンピックを6位で終えることとなった。

 試合後に北田千尋がインタビューに応じ、「予選リーグでカナダと当たった時は、5人戻ることができなくて、アーリーで3対2とか数的有利を作られてやられた」と、予選リーグでの敗北を引き合いに出しつつ「この点差は本当に今の実力差だと思います」と振り返った。

 特に、大きく点差をつけられた試合序盤を「(相手が)バーンと見せつけてきたのに対して、こっちはちょっと受けに回ってしまった」と表現。「そこから自分たちのバスケを取り戻すのに、丸々1クォーターかかってしまった」と、敗因を分析した。

 それでも、なんとかチームを立て直した第2クォーターでは「自分が気持ちよくプレーすれば、相手も嫌がるしチームのためにもなるというふうに思っていたので、それができたことはよかった」と、ポジティブな要素もあったことを語った。

 一方、初出場となったパラリンピックについて、「今まで連絡とったことののないような人から応援してもらったり、負けてYahoo!ニュースで結構いろいろ書かれていた」と、普段とは違う新鮮さを感じていた。また「ここで勝ち上がることは車いすバスケットボール界全体に貢献できることなんだというのを、自分はすごく感じた」ともコメントし、「今は本当にベスト4に行きたいと思っていて、あの壁を超えて、ベスト4に行って、メダル争いをして、もっともっと車いすバスケットボールを知ってほしいなと思いました。やっぱりパラリンピックは特別でした」と、率直な思いも話していた。