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9月3日、東京パラリンピック車いすバスケットボール競技大会10日目で女子日本代表は5~6位決定戦決定戦に臨んだ。相手は予選グループでも対戦したカナダ代表だったが、49―68で惜しくも黒星で大会を終えることとなった。
試合後のインタビューでは、チームを指揮した岩佐義明ヘッドコーチが登壇。最終カナダ戦と、大会を通しての感想を語った。
初めにカナダ戦について問われると、「(こちらのディフェンスも)ある程度は機能したのですが、うちがブレイクできなかったのが敗因だと思います。思った以上にプレッシャーが強かった。でも、最後ベンチスタートの選手も全員出場して、意地を見せてくれたようなゲーム展開でした。」とコメント。
続いて大会を通しての感想を聞かれると、「チーム力をほかの国と比べると、まだまだ格上の相手かなと思うような感じでした。でも、12名全員でバスケをするっていうのが当初の目的でしたので、若い世代とチームがうまく融合し、チーム力として表れたような大会でしたね」と一定の評価を与えた。
その中で、準々決勝で大敗したオランダ戦については悔しさをにじませた。
「正直何をしてもダメだったような展開だった。リバウンドが取れなかったのが一番大きい。トレーニングはしてきたんですが、その上を行ったプレーが多かった。本当に悔しいですね、あの試合は」
また、今後のチーム展望については「(世代は)替わるかもしれませんが、トランジションに磨きをかけるというのがこれまでも、今後も一番大切ではないかなと。あとは最後のフィニッシュの精度ですね。ただ、(最初は)1勝もできないようなレベルだったのですが、ここまで来れたのは選手の頑張りです」と、労いの言葉をかけた。
手応えとともに課題が残る大会となった女子日本代表。それだけに次回のパリ大会に向けてすぐにでも準備を始めなければいけないだろう。さらなる飛躍が期待される。