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9月3日に行われた東京パラリンピック車いすバスケットボール競技10日目、男子準決勝で日本男子代表はイギリス代表に79-68で勝利を収め、男子史上初となるメダルを確定させた。
試合後、チームの指揮を執った京谷和幸ヘッドコーチはインタビューに応じ「(イギリスは)シュート力があって非常にタフなゲームになると思っていたが、第1クォーターでその差が出てしまった」と試合を振り返る。
第1クォーターで15-23と追いかける形となった日本だったが、京谷HCは「第2クォーターから香西(宏昭)を入れてディフェンスのスタイルを変えた。相手にリバウンドを取られた時でも全員が一気に下がるのではなく、相手の攻撃を遅らせたのが狙い。あのディフェンスが効いてたんじゃないかな」とコメント。
続いて、選手を経て指揮官としてやっと届いたメダルついて聞かれると「(メダルを取るのは)選手のほうが良かったなと思います。ただ、僕は毎回の試合で選手に気持ちよくプレーさせるってことを常に考えているので、応えてくれた選手たちに感謝です」と、選手たちをねぎらった。
試合終了時にはベテランの藤本怜央が涙を見せる様子もあったが、「ずっとそういう思いを背負ってやってきたし、彼らにとっては特別な思いがあったのだと思います。ただ、まだ試合は終わってないので。後でケツ叩いて、決勝やるぞと言うかなと」と話し、すでに決勝へ意識を向けている。
その決勝の相手はリオ大会から連覇を狙うアメリカとなったが、京谷HCの気合は十分のようだ。
「ご存知のように、アメリカはものすごく強いです。ただ、そんな最強のアメリカに現時点でどこまでやれるのか。これからアメリカのゲームを見て準備をしていきますけど、もう真っ向勝負ですね。やるかやられるかの勝負になると思います」
決勝は競技最終日の5日12時30分にスタートする。この勢いのまま、男子日本代表には決勝を迎えてもらいたい。