2021.08.06

NBA復帰に猛アピール…アイザイア・トーマスがプロアマリーグで1試合65得点をマーク

健在ぶりを示したアイザイア・トーマス。NBA復帰は可能?[写真]=Getty Images
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 アイザイア・トーマス(無所属)は、NBA復帰の道を探っている。

 ワシントン大学出身のポイントガードは、ボストン・セルティックス時代に1試合最高53得点、シーズン平均28.9得点をマーク。当時はオールスター出場、オールNBA 2ndチーム選出など、スター選手としてコートで躍動したが、ケガの影響もあり、クリーブランド・キャバリアーズ移籍以降は球団に居場所を見つけられず、昨シーズンはニューオーリンズ・ペリカンズと10日間契約を結ぶも本契約を獲得するには至らなかった。

 しかし、NBAを離れても持ち前の得点能力は未だ錆びついていないようだ。

 175センチの小兵は先日、プロ・アマ混合のサマーリーグ「アトランタ・エンターテイメント・バスケットボール・リーグ(Atlanta Entertainment Basketball League、通称AEBL)」に参加。そこで、1試合65得点という驚異のレコードを叩き出し、格の違いを見せつけた。

 2013年よりアトランタで開催されている「AEBL」は、これまで数々のNBAプレーヤーが参加してきた国内でも非常にレベルの高いリーグのひとつである。今年は、地元アトランタ・ホークスの中心選手であるルー・ウィリアムズトレイ・ヤングジョン・コリンズのほか、コリン・セクストンポール・ミルサップモントレズ・ハレルジョシュ・オコーギー、マイク・スコットらが参戦。また、Gリーグイグナイト所属のスコット・ヘンダーソン、Class of 2021の「ESPN 100」で5位にランクインする2世プレーヤーのジャバリ・スミスら、カレッジ世代の有望株もNBA入り前の腕試しに参加を表明している。

 そんな強者がひしめくリーグにおいてもITは別格だった。この日、躊躇のないジャンプシュートは落ちる気配がなく、独特のリズムでいとも簡単にゴール下へ侵入するシーンもしばしば。気がつけば1人でチームの半分以上の得点をあげ、圧巻のパフォーマンスで勝利に貢献し、ラストショットが決まったあとは関係者やスマートフォンをかざしたファンがコートに乱入。トーマスの「AEBL」における1試合最高得点記録更新を会場全体で祝福した。

『Overtime』によると、この試合には2020年のドラフト1位、アンソニー・エドワーズが観戦に訪れていた模様。あれだけのパフォーマンスを目の前で見せられたら、共にプレーしたいという好奇心が駆り立てられても何ら不思議ではない。無論、地元ホークスの関係者にもトーマスの活躍は耳に入っているはずで、この日はドラフト48位指名のシャリーフ・クーパーもコートサイドに着席していたようだ。

 ハイライトへのコメントでも、ファンの多くがトーマスのNBA復帰を願っている。果たして、ITは来季、リーグにカムバックできるのだろうか。

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