2024.06.19

スラダン奨学生の小林良が“現地就職”を発表…失明しバスケ断念「『前を向いて挑戦をする小林良』の決断の結果」

桐光学園時代にインターハイへ出場していた小林良[写真]=山口剛生
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 6月18日、第11回スラムダンク奨学生として海を渡った小林良が自身のSNSアカウントを更新。バスケットボール選手としてのキャリアに終止符を打ち、アメリカで就職することを発表した。

 小林は神奈川県の桐光学園高校でインターハイに出場した実績を持ち、同校を卒業した2018年にスラムダンク奨学生に選出され渡米。セントトーマスモアスクールを経て、2019年9月にブリッジボート大学へ進学し3年で卒業すると、2022年9月にはブリッジポート大学大学院へと進んだ。

 しかし、昨年11月に小林は自身のInstagramアカウント(@ryokobayashi_)を通じて、練習中に左目を負傷し失明したことを報告。今年4月にはXアカウント(@ryokobayashi_)を更新し、大学院生としてのバスケットボール活動が終わったことを伝えると同時に「ただのバスケ少年が夢を追いかけて単身渡米し、脳震盪6回含めて怪我も沢山して、バスケもできなくなったけど、道は繋がってるし、確実に人として成長できました。まだまだ僕の挑戦記は続きます!!」と綴っていた。

 そして日本時間18日の夕方、Xアカウントを2カ月ぶりに更新した小林は、あらためて左目失明の診断を受けてから精神的に不安定な日々を過ごしていたことを明かし、「これから僕は、アメリカに戻り、ITの仕事を始めます」と今後について発表。現在抱いている思いを次のように綴った。

「海外リーグでプロの話も進んでいた中での怪我だったのと、ずっと続けてきたバスケをできなくなったことは、自分自身が思っていたよりもダメージが大きく、報告するまでに今日までの時間がかかってしまいました。結果的に、アメリカ留学から現地就職という形になりましたが、この選択は、『バスケができなくなった可哀想な小林良』じゃなくて、『前を向いて挑戦をする小林良』の決断の結果です。野望も夢も、まだまだ道半ば。人に恵まれ、いただいた機会を大事にしてきました。これからも、その気持ちは忘れず、これからはその機会を与えれる人間になれるように、成長していきます。これからも応援よろしくお願いします」

 困難な状況から前を向き歩み出す小林の投稿には、Bリーグで活躍する現役選手たちも続々と反応。日本バスケットボール選手会会長を務める田渡凌福島ファイヤーボンズ)は「がんばれ!!!人生ここから!!!」と引用リポストし、横浜ビー・コルセアーズのユースでともにプレーしていたキング開横浜ビー・コルセアーズ)は「がんばれ!良!」、植松義也琉球ゴールデンキングス)も「良!応援してるぞ!!!」とエールを送っている。

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