2025.11.29

レイカーズ、NBAカップ専用コートが「競技不適合」に…マブス戦は通常仕様に変更へ

NBAカップで使用されている特別仕様のコート [写真] = Getty Images
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 ロサンゼルス・レイカーズは11月29日(現地時間28日、日付は以下同)、「エミレーツNBAカップ2025」(以下“NBAカップ”)グループラウンドでダラス・マーベリックスと対戦する。既にノックアウトラウンド進出を決めているレイカーズは、マブスに勝利しグループラウンド全勝を狙う。

 現地メディア『ESPN』によると、レイカーズはこのマブス戦において、NBAカップ専用に用意していた特別仕様のコートを使用しないことを決めたという。コートを請け負っている業者の技術スタッフが調査した結果、同コートは「競技不適合」と判断された。マブス戦では通常仕様のコートに変更され、NBAカップ専用コートは修理のため業者へ返送済だと言う。

 NBAカップのコートはビビッドなチームカラーが全面に配された上、チームロゴやトロフィーのデザインが各所に配置された特徴的なデザインになっている。見た目の華やかさによりNBAカップの特別感を演出している一方、ビビッドすぎる彩色はかねてより視聴者からも疑問の声が挙がっていた。

 視聴体験以上に懸念されているのが、選手たちにとっての安全性である。レイカーズのルカ・ドンチッチは、26日のロサンゼルス・クリッパーズ戦後の会見で「お願いだからコートを修正してほしい。とにかく滑りやすくて危ない」とコメントしていた。同様に、八村塁も試合後に「コートが油っぽくて滑る」といった趣旨の指摘をしている。

 NBAカップは、“インシーズン・トーナメント”と呼ばれていた第1回大会から数えて今シーズンで3度目の開催となる。初代王者であるレイカーズが、ドンチッチを迎え2度目の優勝を狙う。レブロン・ジェームズや八村と共にレイカーズの一員として初代王者に輝いたアンソニー・デイビス(マブス)は、1ヶ月の負傷離脱を経てレイカーズ戦での復帰が見込まれている。派手なコートの演出がなくとも、見応えあふれる試合になるのは間違いなさそうだ。

 シーズン序盤の“盛り上げ役”としても期待されているNBAカップだが、選手のケガのリスクを増大させるという思わぬ副作用が顕在化している。レイカーズに限らず、今後リーグがどのような手を打つか注目したい。

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