1時間前

NBAのバイアウト市場は引く手数多?未所属になった実力派プレーヤーをリストアップ

(左から)ミドルトン、ボール、ポール、トーマス、ハイスミス [写真] = Getty Images

 NBAでは、2月6日(現地時間5日)をもって冬のトレードマーケットが閉幕した。ジェームズ・ハーデンアンソニー・デイビスなど、この度もオールスター経験者やスタータークラスが次々に新天地へと向かい、選手たちにとっては「安寧の地など存在しない」と思わされるような1週間だったように思える。

 トレード市場はクローズされたものの、球団のロスター作りがこれで完結したわけではない。戦力やサラリーの都合で選手の激しい入れ替えが行われた末には“バイアウトマーケット”が開場し、フリーエージェント(FA)になった選手たちが次の所属先を待っている。

 今年のバイアウトマーケットは、例年以上の豊作だ。経験豊富なベテランはスター揃いで、実力派の中堅プレーヤーたちも粒揃い。以下では、今後の契約が待たれる注目プレーヤーをリストアップする。

キャム・トーマス

[写真] = Getty Images


 横須賀生まれのスコアリングガードはここ数シーズン、ブルックリン・ネッツと決別が噂されてきたが、遂にその時がやってきた。球団は、トーマスのバイアウトを発表。リーグでも指折りのスコアリングモンスターが、FA市場に放たれた。

 トーマスはキャリアで10度、40得点オーバーの実績を持つ。一度ゾーンに入ってしまえば、得点は止まらず、あれよあれよとボールがリングに吸い込まれていく。元チームメイトのケビン・デュラントは最近、「キャムには明るい未来がある。彼の才能とスキルを信じてくれる人がいればそれでいい」とその才能を高く評価。昨今、ガードのスポットは飽和状態にあるが、ベンチポイントに伸び悩むチームはスポットを空けてでも獲得したい存在だろう。

ロンゾ・ボール

[写真] = Getty Images


 約3年のブランクを経てコートに帰ってきたボール一家の長男は今シーズン、クリーブランド・キャバリアーズでコンスタントに出場機会を得てきた。しかし、今冬のマーケットでユタ・ジャズへトレードされ、その直後にウェイブの通告を受けている。

 現在のボールのネガティブ要因は、シュートタッチの悪さにある。フィールドゴール成功率は3割、スリーポイント成功率に至っては27.2パーセントとキャリアワーストで、これにより最大の魅力であるプレーメイキングが存分に発揮されていない。また、今シーズンは新天地でディフェンスも大きく後退。だが、ポテンシャルと28歳の年齢は魅力的。環境の変化によってリズムを取り戻せれば、獲得球団にとっては良いスティールになるに違いない。

クリス・ミドルトン

[写真] = Getty Images


 ダラス・マーベリックスは、クーパー・フラッグを中心とするチーム作りに舵を切り、チームの時間軸を変更した。その大規模なアクションとして、アンソニー・デイビスとのトレードでダラス・マーベリックスにやってきたミドルトン。正式なアナウンスこそないものの、メディアは3度のオールスターが球団の計画の一部と見なされておらず、バイアウトの可能性を報じている。

 ベテランになるにつれてケガに悩まされてきたミドルトンだが、健康であればリーグ屈指のミドルレンジスコアラーであることを疑うものはいない。安定して計算しやすい得点力とサイズ、そして優勝経験者であることを加味すれば、バイアウト実現後にも所属球団に困ることはないだろう。

ヘイウッド・ハイスミス

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 マイマミ・ヒートで才能を開花させたハイスミスは、開幕からケガで欠場が続いており、新天地でのネッツでは自身の価値を証明する前にウェイブとなってしまった。しかし、スポットとサラリーキャップの許す球団の多くは、バイアウト市場からハイスミスとの契約を検討するはずだ。

 ハイスミスはドラフト外のGリーグからキャリアをスタートさせた苦労人であり、決してスタッツの派手さもない。だが、堅実で対人ディフェンスに優れた3&Dであり、昨シーズンは2ポイント成功率57.0パーセント、3ポイント成功率38.2パーセントを記録し、2022-23シーズンにはNBAファイナルを経験している。汚れ仕事をこなし、スポットでの得点が期待できるハイスミスは、優勝を目指すようなチームからも問い合わせが期待される。

クリス・ポール

[写真] = Getty Images


 愛するロサンゼルス・クリッパーズでの引退ツアーが失敗に終わった歴代屈指のポイントガードは、何ヶ月も見放された末にようやくトロント・ラプターズへトレードされた。だが、球団は合流を求めず、まもなくバイアウトされる見込みとなっている。
 
 12度のオールスター、4度のNBAファーストチーム、そして類まれなコートビジョンとバスケットボールIQが織りなすプレーメイク能力は、40歳になった現在でも一級品。優勝争いを繰り広げる球団では、セカンドユニットで効率的なオフェンス司令官となり、未来ある若いチームにはヴィクター・ウェンバンヤマにもたらしたような経験を持ち込むことができる。どの球団が手を差し伸べ、どのようにキャリアを終えるのか。その動向を多くのファンが注目している。

文=Meiji

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