2026.02.13
いよいよ6月4日(現地時間3日、日付は以下同)に開幕する「NBAファイナル2026」。サンアントニオ・スパーズとニューヨーク・ニックスによる頂上決戦を前に、シリーズの行方を左右するかもしれない“隠れたキーマン”に注目が集まっている。
その人物とは、現在ニックスに所属し、今シーズンの2月中旬までスパーズに在籍していたジェレミー・ソーハンである。
ソーハンは2022年のNBAドラフト全体9位指名でスパーズに入団。ルーキーイヤーから先発に定着し、翌年に入団したビクター・ウェンバンヤマをはじめとした現在の主力選手たちとともにプレーしてきた。しかし、アウトサイドシュートの精度が高くないことや、ステフォン・キャッスル、ディラン・ハーパー、カーター・ブライアントといった若手選手の台頭により、今シーズンはプレータイムが激減。その後、2月に双方合意の上でスパーズがソーハンをウェイブし、その2日後にニックスへの加入が決まった。
現地メディア『New York Post』のジャレッド・シュワルツ記者によると、ソーハンはウェンバンヤマ攻略のヒントについて次のように語っている。
「彼は僕が見てきたなかでもっとも努力する選手のひとりだし、常に自分を磨き続けている。でも、それってすごく疲れるんだ。ごく自然なことだよ。あれだけのサイズがあれば、当然疲れるものだからね。僕たちのチームにとって重要なのは、彼にさまざまな守備の形を見せること。そして、痛めつけるわけではないけど、とにかくフィジカルにプレーして、彼を走らせることだと思う。そうすれば彼は疲れてくるし、何プレーかは休まざるを得なくなると思う」
スパーズでは今シーズン途中にローテーションから外れ、最終的にチームを離れたソーハン。ニックス加入後も状況は変わらず、レギュラーシーズンでは16試合の出場にとどまり、プレーオフでも限られた出番しか与えられていない。
それでも、ファイナルではコート上での貢献以上に、古巣の戦術や選手の傾向を知る“Xファクター”としての役割が期待されているようだ。ソーハン本人もそれを自覚した上で、次のように語っている。
「僕がプレーするかどうかに関係なく、自分が持っている情報をすべてチームに伝えることが重要だと思っている。そして、僕はかなり多くのことを知っていると思うんだ。今も彼らの試合を見ているし、以前僕が使っていたプレーも目にしている。どのタイミングで誰にボールを集めるのかも分かるし、見ていてかなり分かりやすいんだ。面白いシリーズになると思う」
スパーズが誇るウェンバンヤマへの対策はもちろん、グレッグ・ポポビッチ体制からミッチ・ジョンソンHC(ヘッドコーチ)へ受け継がれた戦術や文化を理解していることも、ソーハンの大きな強みと言えるだろう。ビデオ分析だけでは見えてこない情報を持つソーハンは、悲願の優勝を目指すニックスにとって勝敗を左右する存在になるのかもしれない。
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