2018.10.18
キャリア7年目の今季、ケンバ・ウォーカー(シャーロット・ホーネッツ)は平均23.1得点3.2リバウンド5.7アシスト1.2スティールをマーク(現地時間3月26日終了時点)。3ポイントシュート成功率39.4パーセントは自己ベストをマークしており、個人としては自己最高級のパフォーマンスを見せている。
しかしながら、チームはここまでイースタン・カンファレンス10位の34勝41敗。プレーオフ出場の可能性はまだあるものの、イースト8位のマイアミ・ヒートとは5.5ゲーム離れており、その可能性は日に日に低くなっている。
3月28日(同27日)、ウォーカーは現地メディア『Charlotte Observer』に対して、現状について語った。
「現時点において、俺は勝ちたい。プレーオフに出場したいんだ。もうプレーオフに出られないことにはうんざりだ。TVで見るのも嫌なんだ」。
2011年ドラフト1巡目全体9位でシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)に指名されたウォーカーが、昨季までのキャリア6シーズンでプレーオフに出場できたのはわずか2回のみ。14年はファーストラウンドでヒート相手にスウィープ負け、16年もヒートと対決し、第7戦の末に敗れている。ウォーカーはこう続けた。
「俺は常に、勝者でありたいと感じている。だからプレーオフに出るに値すると思ってる」。
コネチカット大に在籍していた08年から11年、ウォーカーは2度のNCAAトーナメント出場を果たし、09年はファイナル4、11年には優勝を成し遂げて、自らはMOP(最優秀選手)にも輝いた。そのため、プロに入って負けることが多くなっていることにフラストレーションがたまっているのも無理はない。
ウォーカーは今季も含めて、オールスターに2度選出された実績を持つ。3月23日(同22日)のメンフィス・グリズリーズ戦では、30分未満のプレータイムで14投中10本の3ポイントシュート成功を含む46得点を記録するなど、爆発力のあるスコアリングガードとして知られている。
だからこそ、もっと勝てるチーム、プレーオフどころか優勝争いができる環境でプレーしたいというのが本音だろう。実際、今年のトレードデッドラインでは複数のチームからトレードのオファーがあり、移籍する可能性は十分あったと複数の現地メディアが報じている。
ウォーカーは来季終了後、制限なしのフリーエージェント(FA)となる。そのため、再契約する見込みがないのであれば、ホーネッツは見返りを求めてウォーカーを放出したとしても決しておかしくはない。
今年2月、ホーネッツはジェネラルマネジャー(GM)のリッチ・チョーを解雇。チーム側も、勝てない状況から抜け出し、プレーオフ常連チームになるべく奮闘を続けている。後任はまだ決まっていないものの、新GMこそが、ウォーカーの今後の去就を左右するキーパーソンとなるのかもしれない。
「いつ新GMが決まろうとも、俺はその人がどういった形でチームを強化したいのか、様子を見ていくだけ。そして俺は自分にとってベストな決断をするだろう」。
もし仮にホーネッツが今季もプレーオフ出場を逃し、来季に向けて戦力補強に失敗した場合、ウォーカーは自らトレードを志願したとしてもおかしくはない。
ホーネッツの動向、そしてウォーカーの今後に、引き続き注目だ。
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