2018.05.04

レブロンとラブで計74得点! キャブスが敵地でラプターズ相手に2連勝を飾る

プレーオフ史上初となる、1試合40得点14アシスト以上を挙げたレブロン[写真]=Getty Images
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後半早々に逆転し、主導権を握ったキャブス

 5月4日(現地時間3日)、トロント・ラプターズ(0勝)とクリーブランド・キャバリアーズ(1勝)によるイースタン・カンファレンス・セミファイナル第2戦が、ラプターズのホーム、エア・カナダ・センターで行われた。

 カイル・ラウリーの3ポインターで幕を開けたこの試合。初戦のリベンジを期して、ラプターズは序盤から点を重ねていく。キャブスとの点の取り合いになる中、第1クォーター残り5分54秒で6点差、残り2分24秒には27-20と7点差をつける。

 しかし、この日のキャブスはレブロン・ジェームズだけでなくケビン・ラブのショットも冴え、序盤からリードを奪う展開を見せるなど一歩も引かない。7点ビハインドになった後も、JR・スミスとラブのショットで点差を縮めていった。だが、残り約1分にデマー・デローザンがダンクをたたき込み、29-26と、ラプターズ3点リードでこのクォーターを終える。

 第2クォーター序盤。ラプターズはデロン・ライトやフレッド・バンブリートらベンチ陣が加点し、8点をリード。するとキャブスもレブロンとベンチスタートのジェフ・グリーンが応戦し、ラプターズに食らい付いていった。

 リードを2ケタまで広げたいラプターズに対し、そうはさせじとキャブスが追いかける展開となったこのクォーター。残り2分5秒からジョージ・ヒルの3ポイントプレー、スミスのジャンパー、ラブのフリースロー1本でキャブスが2点差(59-61)まで詰め寄った。その後はデローザンとレブロンが交互に得点し、63-61のラプターズ2点リードで試合を折り返す。

アグレッシブなプレーで得点を量産したラブ。今プレーオフ最多となる31得点をマークした[写真]=Getty Images

 第3クォーター早々。キャブスはスミスの3ポイントプレー、レブロンのジャンパー、カイル・コーバーの3ポインターで8連続得点を奪取し、一気に逆転(69-63)すると、着実にリードを広げていく。

 残り2分10秒にレブロンのドライブが決まると、スコアは96-81。ラプターズとの点差は15まで開いた。ラプターズはヤコブ・ポートルとデローザンのショットで4点縮め、87-98とラプターズの11点ビハインドで最終クォーターへ。

 何とかホームで1勝しておきたいラプターズだったが、キャブスは容赦なくショットを浴びせていった。第4クォーター序盤からグリーンの3ポインター、レブロンが連続ジャンパーをヒットし、105-87と、18点差をつける。

 ラプターズはヨナス・バランチュナスやデローザンのショットで追い上げを図るも、点差は1ケタに縮まることはなく、最終スコア128-110でキャブスに軍配。キャブスはアウェーでシリーズ2連勝を飾ることとなった。

プルアップ・ジャンパー、フェイドアウェイ・ジャンパーも織り交ぜ、レブロンは後半だけで27得点を挙げた[写真]=Getty Images

NBA史上有数のパフォーマンスを見せたレブロン

 勝利したキャブスは、レブロンがゲームハイの43得点に8リバウンド14アシスト、ラブが31得点11リバウンド、スミスが15得点、ヒルが13得点と続き、ベンチからグリーンが14得点2ブロックを記録。

 チーム全体でフィールドゴール成功率59.5パーセント、3ポイントシュート成功率42.3パーセントという高確率を残し、敵地で連勝となった。

 その最大の殊勲者はレブロンに他ならない。『NBA.com/Stats』によると、レブロンはプレーオフで1試合40得点14アシスト以上を記録した史上初の選手となった。また、プレーオフの試合で30得点10アシスト以上を達成した試合数で、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)の15度を抜き、レブロンは歴代単独トップとなる16度に浮上。

 この日は28投中19本成功と、精度の高いショットを放ったレブロン。特に圧巻だったのは、後半だけで7本もリムに沈めたフェイドアウェイ・ジャンパー。ラプターズのディフェンダーやベンチをあざ笑うかのように決め、追撃を許さなかった。

 「今夜のプレーはとてもシャープだっと」と試合後の会見で語ったレブロン。今夜見せたエースの活躍に、チームメートも驚きの声を隠せず、「彼とプレーして4シーズン目だけど、今夜のようなレベルの彼は見たことがない。スペシャルなパフォーマンスだった」とラブが語っていた。

 一方、敗れたラプターズでは、デローザンが24得点、ラウリーが21得点8アシスト、バランチュナスが16得点12リバウンド。ベンチからはバンブリートが14得点4アシストを残すも、これでシリーズ2連敗、プレーオフにおけるキャブスとの戦績では8連敗。

 「タフな状況に陥ってしまったときは、持ち得るベストの力を持ち込まなければならない。僕らが今、やらなければならないことだ」と、試合後の会見でデローザンは語った。過去2年のプレーオフにおいて、ラプターズはキャブスのホームで5戦全敗と大の苦手としているが、フランチャイズ史上最高成績を残した今季、プレーオフで2年連続スウィープ負けを喫するわけにはいかない。

 「(2連勝したからといって)俺たちが油断することはない」と語ったレブロン率いるキャブス。6日(同5日)にホームのクイックン・ローンズ・アリーナで行われる第3戦は、シリーズの行方を決定づける重要な試合になりそうだ。

絶対的な自信を持っていたホームでまさかの2連敗。デローザン率いるラプターズは窮地に追い込まれた[写真]=Getty Images

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