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4月12日(同11日)、2017-18レギュラーシーズンを終えたNBA。全30チームが82試合を戦い抜き、プレーオフに出場できなかった14チームは、長いオフシーズンに入った。
そこで思うような好成績が残せなかったチーム、タレントはそろっているもののなかなか勝てなかったチームは、6月下旬のドラフトや7月のフリーエージェント(FA)市場、若手選手たちの登竜門であるサマーリーグなど、来季に向けて早くも動き出している。
シーズン終了から一夜明けた13日(同12日)、ニューヨーク・ニックスとオーランド・マジックが指揮官を解雇。前者はジェフ・ホーナセックHC、後者はフランク・ボーゲルHCと決別し、新たな道を模索することを決断。
さらに、14日(同13日)にシャーロット・ホーネッツがスティーブ・クリフォードHC、26日(同25日)にはアトランタ・ホークスがマイク・ブーデンホルザーHCを解雇し、4チームの指揮官に空席ができた。
すると5月に入り、続々と新たな指揮官が決定。2日から4日(同1日から3日)の3日間で3チームのHCが新たに決まった。
まずはメンフィス・グリズリーズ。今季は主力選手のケガによる長期離脱もあり、22勝60敗でウエスタン・カンファレンス14位。2010-11シーズン以降では初となる勝率5割以上を逃し、昨年まで7年連続で出場していたプレーオフも逃してしまった。今季序盤にデイビッド・フィズデイル前HCを解任し、HC代行としてJB・ビッカースタッフが率いていたが、2日(同1日)にビッカースタッフのHC就任が決定。
続いてフェニックス・サンズ。過去2シーズンはウエスト最下位で、直近3シーズン連続で25勝未満と低迷が続くサンズは、今季開幕直後にアール・ワトソン前HCを解任し、ジェイ・トリアーノHC代行が指揮していた。そして3日(同2日)、新たな指揮官としてサンズが招へいしたのは、イゴール・ココスコフだった。セルビア出身のココスコフは、NBAのHCとしては初となる、アメリカ以外の出身者となった。00-01シーズンからロサンゼルス・クリッパーズ、デトロイト・ピストンズ、サンズ、クリーブランド・キャバリアーズでACを務め、ここ3シーズンはユタ・ジャズのACとして活躍していた。
4日(同3日)には、ニックスの新HCとしてフィズデイルが就任。現在、大黒柱のクリスタプス・ポルジンギスは左ひざ前十字靭帯断裂のリハビリ中で、復帰は来季途中になる見込み。そのため、まずは現有戦力を見直し、来季に向けたロースター構築をしていくことだろう。
なお、現地メディア『ESPN』によると、新たな指揮官を模索しているミルウォーキー・バックスは、近々ベッキー・ハモンと面談を行うという。ハモンは14年にNBA史上初の女性ACとなった経歴があり、今季までの4シーズン、強豪サンアントニオ・スパーズの名将グレッグ・ポポヴィッチHCの下でコーチング経験を積んできた。もし仮にバックスのHCに就任となれば、史上初の女性HCということとなる。
プレーオフが進む中、来季に向けた各チームの動向にも目が離せない。