2018.10.25
7月5日(現地時間4日)、リーグの情報筋が現地メディア『ESPN』に話したところによると、リーグ有数の若手スコアラー、デビン・ブッカーがフェニックス・サンズと延長契約を結ぶことになるという。
『ESPN』では、ブッカーの契約額は5年1億5,800万ドルのマックス契約額になるだろうと報じている。
2015年ドラフト1巡目全体13位でサンズに指名されたブッカーは、今季でキャリア3シーズン目を終えた。毎シーズン、平均得点、平均リバウンド、平均アシストを上昇させており、今季は平均24.9得点4.5リバウンド4.7アシストをマーク。54試合のみの出場だったため、リーグ規定をクリアすることはできなかったものの、平均得点はリーグ8位に相当する好成績だった。
キャリア3年ながら、ブッカーにはすでにリーグ有数の得点力がある。17年3月25日(同24日)に行われたボストン・セルティックス戦では史上最年少で70得点と大爆発。ブッカーはこの大記録をわずか20歳と145日で達成している。
1試合70得点は、あのマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)だけでなく、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)やレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ)さえ成し遂げていない偉業。
これまでに達成してきたのは、ウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)、コービー・ブライアント(元レイカーズ)、デイビッド・トンプソン(元デンバー・ナゲッツほか)、デイビッド・ロビンソン(元サンアントニオ・スパーズ)、エルジン・ベイラー(元レイカーズ)の5選手のみ。ブッカーは20歳にして、得点面における歴代有数のパフォーマンスを見せたのである。
1試合70得点に対して、ブッカーは『ESPN』へこのように語っている。
「(1試合70得点なんて)そう頻繁に起こることじゃない。特にセルティックスのような本当にディフェンスの良いチーム相手だとね。今夜の試合では、メンタル面を引き締めて臨もうとしたんだ。ボストンはいつだって、簡単に得点させてくれたりはしないから。実際、彼らは前半にとてもタフなディフェンスを敷いてきた。だから(後半は)超アグレッシブに行ったんだ。そしてチームメートたちが僕のことを見つけてボールをくれたお陰さ」。
この試合の後半、ブッカーは何と1人で51得点をたたき出し、歴史的快挙を達成した。試合には負けたものの、弱小チームのエースとして強烈なインパクトを残したことは言うまでもない。
もっとも、ブッカーにとって重要なのは、得点記録ではなく勝利。昨夏、「プレーオフに進出したい」「プレーオフへと導くことができる選手になりたい」と語っており、この男はあくまで“勝利するために”得点を挙げている。
今季はかなわなかったものの、サンズは今夏、イゴール・ココスコフ新HCが就任。今年のドラフト1位指名のセンター、ディアンドレ・エイトンやベテランのトレバー・アリーザが加わったことで、着実に戦力アップに成功。
サンズが誇る21歳のエーススコアラーが、来季どのようなプレーを見せてくれるのか、今から楽しみでならない。
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