2018.08.30

今夏マックス契約を結んだサンズのデビン・ブッカー「勝利する時がきた」

キャリア3年目を終えた21歳のブッカー[写真]=Getty Images
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キャリア3年でリーグ有数のスコアラーへと成長した21歳

 7月8日(現地時間7日)、フェニックス・サンズはキャリア3年目を終えたデビン・ブッカーと5年約1億5,800万ドルのマックス契約を結んだ。

7月下旬にはアメリカ代表候補選手としてミニキャンプに参加。スター選手から学ぶことは多かったはず[写真]=Getty Images

 2015年ドラフト1巡目13位でサンズに指名されたブッカーは、198センチ93キロのシューティングガード。ルーキーシーズン(15-16)途中に先発の座を射止めると、平均13.8得点2.5リバウンド2.6アシストを挙げてオールルーキーファーストチームに選出。

 翌16-17シーズンと17-18シーズン、ブッカーはサンズのエーススコアラーとして、平均22得点以上をマーク。17年3月25日(同24日)のボストン・セルティックス戦では、NBA史上6人目となる70得点を史上最年少で達成するという超絶パフォーマンスを見せた。

 また、ブッカーは今年3月上旬に21歳と123日という若さで通算4,000得点に到達。これはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ケビン・デュラント(ゴールデンステート・ウォリアーズ)に次ぐ歴代3位の速さだった。

サンズの未来を背負うブッカー、エイトンと共に勝利へと導くことができるか?

 そんな中、ブッカーが現地メディア『CBS Sports』へ現在の心境を語っていたので紹介したい。8月29日(同28日)に掲載された記事の中で、ブッカーは今季のサンズに手ごたえを感じていることを明かしている。

 「勝利する時がきたんだ。今の(マックス)契約だけでなく、それまでの契約の中でも、僕はこの街とフランチャイズを成功に導かなければならないというプレッシャーを感じていた。彼ら(サンズ)は僕に、(マックス契約を結ぶ選手になる)チャンスをくれた。今後は多くの場面でリーダーシップを取ること、そして責任感がのしかかってくることはわかってるけど、僕にはそれができると思ってる。僕は今シーズンをとても楽しみにしているよ」。

 ブッカーが在籍したこれまでの3シーズン、サンズは勝ち星に恵まれず、強豪ぞろいのウエスタン・カンファレンスで下位に沈んできた。特に直近2シーズンはいずれも25勝未満、そしてウエスト最下位に終わっている。

 だが、ブッカーは今夏チームが行った補強に好感触を得ており、自信を増している。

 「僕がこのフランチャイズの一員になってから、今のチームはベストシェイプにある。このチームはトレードを成立させ、ディアンドレ(・エイトン)も加えることができた。彼はサマーリーグで信じられないパフォーマンスを見せていた。オフェンスとディフェンスの両エンドで支配的な活躍をしていた。彼がいることで、チームメート全員をオープンにすることができるだろう」。

 サンズは今年、チーム史上初となるドラフト全体1位指名権を手にし、216センチ113キロのビッグマン、ディアンドレ・エイトンを指名。ラスベガス・サマーリーグでは4試合すべてに先発出場し、平均26.8分14.5得点10.5リバウンド1.0スティール1.0ブロックをマーク。フィールドゴール成功率59.5パーセント、フリースロー成功率82.4パーセントと上々の成績を残した。

今季のサンズは、本格派ビッグマンのエイトンがインサイドに陣取ることとなる[写真]=Getty Images

 また、ドラフト当日のトレードでガードのミケル・ブリッジスを獲得。フリーエージェント(FA)では3ポイントシュートとディフェンスに定評のあるベテランフォワード、トレバー・アリーザを獲得し、戦力増強に成功している。

 特に注目したいのは、ブッカーとエイトンというエーススコアラーとビッグマンのデュオだ。シャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか)は、今季からコンビを組む2人のことを、レイカーズに3連覇(2000年から02年)をもたらしたシャックとコービー・ブライアント(元レイカーズ)に続く強力デュオになるだろうと見ており、期待は高まるばかり。

 ちなみに、サンズが直近でプレーオフに出場したのは2010年。スティーブ・ナッシュ(元サンズほか)を中心にカンファレンス・ファイナルへ進出した時から、8年間もプレーオフの舞台へ戻れずにいる。

 今季も3連覇を狙うウォリアーズ、昨季リーグトップの65勝を挙げたヒューストン・ロケッツを筆頭に、多くの強豪チームが所属するウエストで、サンズはどこまで白星をつかむことができるのか。是非とも注目していただきたい。

サンズの中心はもちろんブッカー。まずはプレーオフチームへと押し上げたい[写真]=Getty Images

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