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鳥取城北の山崎勇輝が激戦を制し手応え…中国大会での反省を糧にNBA主催大会で躍動

準決勝ではさらに積極的に得点に絡みたいと語った鳥取城北の山崎 [写真]=NBA Rising Stars Invitational
バスケットボールキング編集部

 6月25日、シンガポールで開催されているアジア太平洋地域の高校生トーナメント「NBAライジングスターズ・インビテーショナル」のグループ第2戦が行われ、鳥取城北高校(日本)が極東大学ディリマン校(フィリピン)と対戦した。激しいシーソーゲームとなった試合は、最終スコア81-75で鳥取城北が勝利。プールDを首位で通過し、準決勝進出を決めた。

 この試合で11得点を挙げ、試合残り2.0秒には勝利を決定づけるフリースローを沈めた山崎勇輝が、試合後メディア対応を行った。

 大激戦を制し、「まずは勝ちきれてめちゃうれしいです」と素直な喜びを口にした。その背景には、直近の国内大会で味わった悔しい経験があった。シンガポール入りする直前、6月20日と21日に行われた「第70回中国高等学校バスケットボール選手権大会」の決勝戦、鳥取城北は岡山商科大学附属高校(岡山県)を相手に終盤で逆転を許し、50-52で敗れて準優勝に終えていた。

 山崎はその中国大会を振り返り、「出た課題として、キャプテンの福元(源士)や(フィリモン ホムタワ)タルモンに任せきりになりすぎていた部分がありました」と反省点を口にする。だからこそ、今大会に向けては「自分がスタメンで出る以上、自分がやってやろうという気持ちで今日は挑みました」と強い覚悟を持ってコートに立っていたという。言葉のとおり、この日は「積極的なドライブと、スクリーンプレーからのドライブ」を意識し、自ら得点をもぎ取る姿勢を前面に押し出した。

 試合は第4クォーターに入っても一進一退の攻防が続く、息の詰まるような展開となった。残り時間わずかで相手の猛追を受け、4点差に迫られる緊迫した状況だったが、ここでも中国大会での教訓が生きる。「第4クォーターになっても得点が僅差で、中国大会の決勝でも僅差だったので、そこで自分たちがディフェンスもオフェンスもリバウンドもとりあえず負けずに、そこを絶対徹底しようという声掛けをしていました」。相手に流れが傾きかけた場面でも、「これで終わりじゃないよ。シンガポールの大会もあるぞ」とチームメートを鼓舞し、最後まで集中力を切らさなかった。

 また、後半は相手のリバウンドの強さを警戒し、「みんなでボックスアウトを徹底してやっていこうという声掛けをしました」と、コミュニケーションを密に取ることで苦しい時間帯を乗り越えた。自身の役割についても、「持ち味はディフェンスから流れを作ることなので、まずはディフェンスから入ることと、自分がドライブを狙っていくという気持ちでやっていきたい」と、攻守両面でチームをけん引する姿勢を見せた。

 国際大会ならではの環境への適応力も頼もしい。フィジカルなディフェンスに対してファウルが鳴らない場面もあったが、「落ち着いて冷静に、勝利だけを考えてやっていました」と振り返る。さらに「日本ではあんまり鳴らないようなところもファウルが鳴っていたので、そこを審判にアジャストしてやっていこうという声掛けをしていました」と、チーム全体で海外基準のジャッジに対応する意識を共有していたことを明かした。

 準決勝では、プールCを1位で通過した清華大学附属高校(中国)と対戦する。高さのある相手との一戦に向けて、「やることは変わらないと思うんで、自分たちがやることを徹底して、中国戦も勝って優勝したいと思います」と意を決する。「今日3ポイントシュートが入らなかったので、明日は積極的に狙って得点を取りに行きたい」と、さらなる活躍を誓った。

 シンガポール滞在も楽しんでいるようだ。現地の印象について問われると、「楽しいです。ご飯も美味しいし、景色も最高です」と笑顔を見せる。「マリーナベイ・サンズを見たいなと思っていて、移動のときに見れたんですけど、めちゃくちゃきれいでした。マーライオンはまだなので楽しみです」と、高校生らしい無邪気な一面ものぞかせた。

文=入江美紀雄

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